新人教育の方法とイエスマンの是非
むかしから経営者や管理職に対して経営コンサルタントとかの偉い先生が良く言うことだと思いますが、自分の周りをイエスマンばかりで固めちゃダメだって聞きますが、どうも私が思うに新人教育とか部下の育成ってのは基本的にはイエスマンを育てるようなところが有りまして、上司の受けが良いのはやっぱり先輩や上司の言う事に素直に従う新人ですし、入社して日も浅い新入社員で上司の命令に素直に従わない社員には、仕事の出来ない奴が多いと思うのですよね。
更にもうひとつ、船頭多くして船山のぼるって諺が有りまして、これは船頭さんが多いと船は山にのぼるほどの能力を発揮すると言うわけではなく、進むべき方向を誤ってしまうと言う意味ですし確かフランスにもシェフの数が多いとスープがまずくなるって諺が有るようですよね。
これは会社の規模によっても多少は見解の違いがあると思いますが、中小企業以下の会社規模の運営におきましては社長の考えや方針をそれ以下の社員が全員イエスマンになって忠実に実行するほうが、会社は躍進するのでは無いでしょうか?
もし自分の周りをイエスマンばかりで固めたらいけないって事を忠実に実行したとしたら、社長がなにか大切な営業方針を打ち出しましても反対意見が続出して、計画通りに事が運ばなかったり折衷案で中途半端な内容になってしまって、成果が上がらないなんて事はないでしょうかね?
私の知っている限りの話では創業社長が頑張って会社をそれなりの規模まで発展させたところは、社長のアイデアや即断即決の実行力や強烈な個性で、それを周りの忠実な部下たちが行動に反映させて会社の発展につながったような感じがするのですよ。
そういえばその昔に結果はさておき小泉さんが日本のリーダーだった時には、自らを偉大なるイエスマンと読んだ武部さんが周りに何と言われようとも、忠実にリーダーのイエスマンとして職務を遂行したから、あれだけの変化を日本にもたらせたと思いませんか?
ですから部下を持ったとか新人教育が始まるとか集団を組織して行動させるのに最初にリーダーがやらなくてはいけないのは、何人のイエスマンを育てることが出来るかどうかが結構重要な事だと思いますし、イエスマン無くして会社の発展は有りえないくらいに考えても宜しいのでは無いでしょうか?
もちろんですが会社の規模が大きくなって大企業になりましたらまた違うのかもしれませんけどね。