指示待ち族も組織に必要です。

部下のマネジメントもそうですし育成シーンにおきましても上司の指示を待っている指示待ち族はネガティブに捉えられる事が多いのですが、果たして100%そうだと言い切れるのでしょうか?

私のマネジメント体験から言えば、指示もしていないのに勝手な考えで行動しないでくれ!

頼むから言われたことだけしっかりやって余計なことは一切しないでくれ!って事がとても多いのです。

もしお読みの貴方が部下を持っている立場だとして指示も何もしていない事を、それぞれの部下が始めたら困る事も多いのではないでしょうか?

部下に仕事の指示をして(ミッションを与える)、経過報告を経て最終的な結果報告を聞いてからアドバイスや次の指示を与えてと書くと上司の仕事量が増えるので、部下は部下で自分で指示されなくても仕事を作って行動するほうが理想だという考え方も確かに正解ではあるのですけど、特に入社して1年以内なんて時には、指示されないことはやって欲しくない場合も少なくないと思うのです。

組織は内部から崩壊する

無能な働き者が一番困るって話を聞いたことが有るでしょうか?

私が有能かどうかはさておいて、社員が10人在籍していたら有能な社員も居ますし、無能な社員も居ますし、将来有能になる可能性が高いけど、今はまだ発展途上とか色々な能力や段階の違う社員など散らばっているのが普通かと思います。

そこで指示待ち族を完全否定しちゃいますと、無能な働き者までが何の命令もされていないことまで自分で考えて動こうとしたり、忙しいのに余計な提案を持ってきたりします。

ですから能力のない人(発展途上に有る社員)は逆に指示待ち族に徹しておいてくれていたほうが組織としては円滑に回るのです。

指示待ち族に徹していたほうが良い人も少なくない

これは能力が高いとか低いの問題ではなくて、この人は指示されたことは完ぺきにこなすし、指示された内容の範囲で創意工夫する人でしたら、組織のナンバー2までは任せられる有能な人だったりします。

(但し部下をもたせると無能な上司になる可能性も高いです)

そんな見極めもなしに単純に指示待ち族は作っちゃいけないって考え方は、まともにマネジメントをやったことが無い人だと思うのです。

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