破綻と破産の違い

デトロイト市が財政破綻したというニュースが飛び込んできましたが、その原因について考えようと思いますけど、素朴な疑問として破綻(はたん)と破産の違いが良く分からないのでこの辺りからまず考えてみたいと思います。

でまぁ破産と破綻の違いを調べてみたのですが実は明確に分からなくて、どーやら破綻ってのは広い意味で使われる正常な運営ができなくなった状態を表す言葉で、そのため結婚生活が破綻したとかいう感じで金銭が介在しない状態でも使われますし、破産の場合は財産つまり金銭関係の行き詰まり状態に限定して使われる言葉のようです。

ですから自己破産した人ってのは同時にさまざまな生活や仕事でもトラブルを抱えていて生活が破綻している状態を兼ね備えている場合もありますが、そのあたりは個人的な領域ですから個人の場合は破産って言葉を主に使いますね。

市や町など自治体の場合は財政的に行き詰っているって事は様々な行政サービスも間違いなく滞っている状態になりますから、こっちの場合は主に破綻って言葉を使うのが正しい日本語のようで、日本語ってのは本当に奥が深いですよね。

さてでは今回のデトロイト市の破産・・じゃなくて破綻の原因と感想を書いてみようと思いますけど、大手マスコミの報道ってのは本当に原因に一切触れないで、やれGMの低迷だの負の連鎖だの本質に触れないように努めているのは相変わらずと言いますかマスゴミと言われる面目躍如ってところです。

ただ今はネットのおかげでデトロイト市破綻の本当の原因と理由が語られているので助かるわけですけど、要はねまずGM不審ってのは確かに要因と言いますか象徴ともいえますけど、原因はグローバル経済の負の部分が出たってところですよね。

つまり企業が安い労働者を求めて生産拠点を海外に移して、(今回の場合はメキシコとからしいです)産業の空洞化が始まりまして、まぁここまではまだ序の口でして貪欲なグローバル企業の経営者の欲は際限ないようで、次にはタックスヘイブンと言う名の合法的な脱税と言いますか、法人税の安い国(ケイマン諸島とかリヒテンシュタインが有名ですね)に本社登記を移してしまって、税金を払わないって暴挙に出てしまうんですね。

う~ん国のインフラは無料で使いますが税金を払うのは嫌ですって事なので有りまして、グローバル経済を賛美する経済学者ってのは国を衰退させるって意識が有るんですかね?

そんな訳で大手マスコミってのは何せグローバル企業からスポンサー料と言う名の広告収入を受け取って生業を立てていますから、グローバル化の流れが国家を滅ぼすって事を知らせるわけにはいかないのでしょうね?

ついでに書いておくとTPPもそのグローバル化の流れの一環ですし、どうも安倍首相もグローバル経済信奉者のようで日本の行く末が心配になってしまうのです。