合法的な企業の負債清算(帳消し)

確か日本の法人の場合は約60%が赤字経営で法人税の納付は最低限になっていると聞いた事がありますが、今回のコラムでは会社の分割と借金の清算みたいな話、言い方を変えれば合法的な企業の負債清算(帳消し)を書いてみようと思います。

具体例をまず書きますがアメリカ最大級の製造業GM(ゼネラルモーターズ)は確か10年くらい前は多額の負債を抱えて自力再建は無理状態、政府の支援を得るべく公聴会に出席したりといった話は聞いたことが有る人が多いと思いますが、負債額は覚えていませんけど優れた突出した技術があるわけでもなく、債権なんて出来るのかって感じでしたけどいつの間にか復活していたんですよね。

おお、頑張って良い車を作って一生懸命販売して無駄な経費を削減して奇跡の復活を果たしたのかと思いきや、どうも主たる原因はそうじゃ無いようなのですが、あれほどあった負債(借金)も消えている不思議なのです。

まぁGM復活のカラクリは知っている人も多いと思いますけど一応書いておきますと、簡単に書くと会社を分割しましたよって事なんですよね。

つまり車種(ブランド)別に赤字部門をどんどん本体から切り離して多額の負債は置いたまま、利益を出せる部分だけを残してでもって最後に赤字を残された旧会社を清算して一件落着って事になります。

でね、この手法は経営の世界では普通に言われていたり実行に移されている話なのでありまして、別に法律に抵触するわけでもなんでもなく、多くのエコノミストからは残せる部分を残して復活させた良い経営手腕だって事になりますし、優良部門も含めて全てが立ち行かなくなって倒産する事に比べたらベストまたはベターな選択だって事になるのでしょうね。

消えた負債についても書いておきますと負債ってのは借金であって資金を借りている人がいるって事はつまり逆に資金を貸している人が必ずいるわけで、この場合は銀行などの金融機関とか機関投資家だとか個人投資家だったりします。

会社を分割されて赤字部門を切り離されたり清算会社に負債をそっくり残して会社を清算されたら当然ですけど出した資金の回収はできなくなりますね。

ここで投資ってのはそんなものだって事で単純には終わらないので有りまして、債権者が法人の場合は損金処理をしますので出た損失は利益から控除されましてその分だけ税金の支払いを免れる事だ出来ます。

企業としては損金処理できてダメージを軽減できて良いわけですけど、国家に入るべき税金が少なくなるわけですから、広く薄く国民の負担になると言えなくもないわけです。

しかし個人投資家の場合は自己責任って事で話はおしまいなんですよね。

う~ん企業の負債を削減(消滅)しつつ企業分割するってのはどうも釈然としないのですよね。