構造改革のその後

マスコミによるレッテル貼りは今に始まった事じゃないのですが、構造改革イコール良い事でそれに反対する人は抵抗勢力みたいな図式を描いて国民生活を悪い方向に道いびいていくのは今に始まった事じゃないのですが、いい加減にマスコミの世論誘導には騙されないようにしたいものです。

さて構造改革とは読んで字のごとくなのですけど、構造を改革するって事なんですけど、まずね人類ってのは確かにバカなんですけどそれほどでも無いのでありまして、今ある商慣習だとか決まりだとかいわゆる構造ってのは基本的に長い年月をかけて気付きあげてきたものなんですから、一概に構造改革の掛け声をもとに壊してしまうべきものだじゃ無いと思いませんか?

しかしながら先に挙げましたマスコミの世論誘導によって構造改革イコール正義の印24時間タタカエマスカみたいな一大キャンペーンのおかげですっかり妙な間違ったイメージが定着してしまった感じがしますし、西のほうで訳のわからない電波を撒き散らしている元知事の市長さんはグレートリセットなどの妄想を振りまいていますが、彼は日本で文化大革命でもやりたいのでしょうかね?

まぁ前のコラムでも書きましたけど小泉構造改革でその後の日本がいったいどうなったのか見れば一目瞭然なのでありまして、タクシー業界、弁護士(法曹業界)、派遣労働者の規制緩和による労働市場など構造改革で一部の資本家の連中は儲かって住みやすい日本になったのでしょうけど、圧倒的大多数の日本国民は住みにくい国に進んでしまいましたよね。

そして今の安倍首相が行おうとしている構造改革ってのも規制緩和は経済成長の一丁目一番地なんて言い出していますけど、どうも経済関係の取り巻きに問題があるようで、いい加減に目を覚ましてほしいものです。

そういえば構造改革のような感じで一昔前に唐突にペレストロイカって単語が飛び交いまして、一部企業でペレストロイカとか流行った時期がありましたけどあれは元々ロシア(当時のソビエト)のミハイル・ゴルバチョフがグラスノスチ(情報公開)を推し進めて民主的な国家への舵切りを行って西側諸国に喝采を受けた事象ですけど、日本に入って来てやっぱりマスコミのミスリードなんだか経営者の曲解解釈なのか全然違う方向に進んで行きましたよね。

ペレストロイカってのはまず情報公開ありきのはずが、その日本版ペレストロイカは情報非公開で不採算部門の容赦ない切り捨てと、不採算社員の容赦ないリストラで企業業績を回復させる事がペレストロイカに意味にすり替わってしまいましたよね。

で話を構造改革に戻しますと確かに構造改革しなくちゃいけない部門もありますけど、そんな急にって事でそれでも歪がでちゃいますし、そもそも民主主義の根底ってのは徹底した議論なのでありまして、独裁者が出てきて一気にグレートリセットしちゃうようなものじゃないんですよね。