会議で勝つ条件と根回しの重要性

経営会議だとか営業会議だとかワンマン社長が取り仕切る会社であっても何らかの形で会議ってのは開催されると思います。

もっともワンマン社長が取り仕切っている場合でしたら司会進行も結論も何もかんもワンマン社長が一手独占状態で、良くて社長の演説をみんなで聴く会で、下手すると成績の上がらない営業社員の公開の場での吊るし上げの場と化すわけですけど、このコラムではまともな会社の会議の話を取り上げようと思います。

例えば今後の営業方針を決めましょうって営業会議でしたら、営業社員としては馬鹿な課長の意見が通って、とんでもない営業方針が示されて、労多くして益なしとか、働けど働けど売り上げ上がらずなんて状態になってじっと手を見るなんて状態にはなりたくないですから、真面目に仕事に取り組んで会社のことを考えている営業マンは色々考えて発言するわけですね。

そこでね会議ってのは必ず正論が通るって場所じゃないことはご存知の通りです。

まぁ基本的には役職の強さに応じて発言力の大きさが比例するわけで、社長を100の発言力とすると部長の発言力は50でだんだん下がってきて主任で10くらい、一般社員で5有ればよい位で新入社員は聞いているだけなんて感じでしょうか?

この役職といいますか責任の大きさによって決定される発言力の強さを基本ベースとして、その他の要素が加算されて最終的な発言力の大きさが決定されるわけです。

ベテランのサラリーマンにもなりますと、発言力の大きい上役の顔色とか様子を伺いながら発言内容を考えていたり、普段からの根回しといいますか、会議が始まった段階でほぼ勝利を確信しているって上手な事前準備をしている場合が少なくないのです。

例えば発言力最強の社長とか二番目の部長が今後の営業展開は西に進撃すると発言したところで、一般社員が西に営業展開してもどーせ苦戦するから東に進みましょうなんて言い出して、そこでね各種状況を分析した資料を会議の席上でお披露目しちゃうってのはどうでしょうかね?

分析した資料がとてもよく調べ上げていて正論で固められていたとしても、この場合は東に進撃する事を勝ち取ったとしても、結果は上役の面子を潰して更にですね東に営業展開を進めて結果は惨憺たる有様で、赤字を出しちゃうなんて状態になったら、東にへの営業展開を会議で主張したやつが全面的に責任を負わされることになっちゃいます。

東に進んで成功しても上司の面子を潰したってマイナスが相殺されるだけですけどね。

ですから事前の根回しとか社内営業がとっても大切になってくるのでありまして、自分の意見を通すと同時に後々の責任を分散しておくって事も、組織なのかで生きていく大切な能力なんですよ。

ただ勝てば良いってんじゃないんですよね。