民のかまど
日本の将来が明るいものになるのか消費税の増税を実施するかどうかにかかっていると言っても過言じゃないと思いますが、それにちなんで『民のかまど』について触れてみようと思います。
簡単に『民のかまど』のあらすじを書いておきますと第十六代天皇である仁徳天皇にまつわる実話です。
あらすじ・・仁徳天皇が高いところから人々の集落を見渡しまして、どうも竈(かまど)からの煙が少なくなくて勢いが無いのを見て、庶民は生活に困窮しているのだろうと判断して、天皇は即座に三年間の租税徴収を停止しました。
三年経過して再び高いところから見渡すと勢い良くかまどから煙が立ち上るのを見て庶民の暮らし向きは改善したと思った仁徳天皇は租税の徴収を再開すると思いきや、更に三年間は様子を見るとの事で租税の徴収をしませんでした。
お蔭で庶民の生活は立ち直りましたが仁徳天皇の住まいは荒れ果ててぼろぼろになってしまいました。
それを見て庶民は列を成して税金を受け取ってくれるように仁徳天皇に懇願したって実話なんですけど、果たして安倍首相の判断はいかにってところですよね?
民のかまどの話はともかく、そもそも今のデフレの経済状況で増税したって増収になるどころか減収になる可能性が過去の事例から見て間違いない訳ですから、安倍首相には正しい判断をしてほしいものです。
まぁ現在の社会では薪を使ってかまどで飯を炊くような風流な生活をしている人はまれで、高いところから見渡して確認するのはやはり世帯収入の状態ですとか失業率の状態を見て考えなきゃだめですよね。
相変わらずマスコミは規定路線のように消費税増税を報じているわけですけど、付帯事項があって景気が好転しなきゃ増税しないことになっていますし、安倍首相自身がデフレ脱却が最優先課題だって過去に発言しているのですから、訳のわからない増税推進派に流されないでほしいものですね。
追伸
経団連ってのは何か日本の役に立っているのでしょうか?
基本的には成功した大企業の経営者の親睦団体で更なる自分たちの権益拡大に向けて提言を行っていて、日本国全体の将来を考えて行動しているとは思えないですよね。
まぁ経団連の連中は経営者ですからそりゃ企業の利益を拡大させるために、法人税の減税をしろだとかTPP参加を推進するとか、国民の声とは逆の提言を行っているわけですけど、広告費を貰っているマスコミが尻尾を振って献金を受けている政治家が受け入れるなんて図式は日本を間違った方向に進めると思うのですよ。
経団連から民のかまどなんて話は絶対に出てこないでしょうし、そもそも話の内容もあらすじも知らない人ばかりなのでしょうね。