企業の栄枯盛衰とおごる平家は久しからず
確かおごる平家は久しからずってのは権力の座について慢心というかだらけていたら、臥薪嘗胆乾坤一擲、源氏の逆襲にあってあえなく滅亡の運命にって事ですが、実際のところ源氏側の勝者の歴史だからなんとも言えない。
じゃ今のビジネスの世界で主役交代みたいな劇的な変化がどのくらい有るかというと、産業そのものは斜陽産業ですとかその手のたぐいは結構あるけど、ビジネス変化のスピードは昔と較べて圧倒的に早くなったと誰かが言う割には特定の例えば新聞業界とか自動車だとか個別のところで主役交代はあまりないのが現実なんじゃ無いでしょうか?
携帯電話の世界でもdocomo、エーユー、ソフトバンクがシェア争いをしているわけですけど、平家から源氏に政権が移った時のような交代劇だとか下克上みたいなものはあまりなくて、せいぜい販売金額とか出荷量が逆転しましたみたいな感じで、夏草や兵どもが夢の跡みたいなのは大概が三位以下の企業が消え去っていく事例ばかりが目に付くんですよね。
少なくとも私は業界トップ企業がその座を明け渡してやがて衰退して消滅しちゃうみたいな事例は知らないのです。
まぁリコール隠しで問題になった企業もどっかの乳製品を作っている企業も業界内のポジションは今でも変化なしですしね。
ということは現代社会は驚くほどのスピードで変化しているなんてのは実は事実誤認であるかもしれませんね。
私が思うに頑張って企業が大きく成長してきて一定のレベル、つまり社会的にも認知されてそれなりに安定して儲かっている状態になった時に、社長がすっかり安心して慢心しちゃって天狗になった時だとか、急に遊びに力が入りすぎちゃったとか、業界団体の活動がメインになったあたりが一番、会社が傾くリスクがやってくる時期なんじゃないかなと思います。
つまり特定の業界において栄枯盛衰が実際に起きるのは中堅クラスの企業がひしめいているような状態の中でのほうが起きやすいのでありまして、例えば上位3社で業界内のシェア80%を独占しているみたいな状況の中では、思った以上に安定と秩序が保たれているのではないかなと思います。
私の予想では古くからある産業では今の業界勢力図が10年後に激変している可能性は低くて、せいぜい順位が少々入れ替わったレベルの変化しかないと思うのですよ。
例えばコンビニエンスストア業界なんてのは今から下克上とか平家から源氏へ劇的に変化するなんて状況的に無理だと思うのですよね。