経営不振と心の余裕について

どんな会社でも売上不振が続いて経営状況が思わしくなくなってきますと、社長の顔から笑顔が消え失せまして、それに同期して従業員の顔も徐々に暗い表情になってきたりしますよね?

もちろん売上が上がらなくて下手すると倒産するなんて状況の時にヘラヘラ笑っているのもどうかとは思いますけど、別に暗い顔をしたらお客さんが増えるわけでもなく、むしろ社長・経営陣や従業員が暗い顔をしたほうがお客さんも逃げていってしまいますから、暗い顔なんてしていたら経営不振に拍車をかけるだけでやめたほうが良いのは誰でも分かっているけれど、人の感情は抑えていても表に出てしまうものなんですよね。

ただそんな倒産危機が迫っているような時にも、できる事を一生懸命考えて考えぬいて、それが成功することを信じて明るく取り組める会社が危機を乗り越えられる企業だと思います。

私自身の話を少し書きますと、気がつけば創業して18年を経過しておりますが、大小合わせれば両手でも数えきれない経営的な危機や売上不振を経験してきました。

そんな時には開き直るって気持ちが危機を救ってきた場合も少なく有りません。

同じ商品やサービスを例えそれがどんなに一生懸命取り組んできていて成果が上がっていたとしても、大幅な改良を加えなければならない時期が来ていただとか、思い切って今までの方法を捨てて新しいことに取り組まなくてはいけない場合だったり、開き直ってしまえば大胆な行動が取れてそれで経営危機を乗り越える事が出来る場合だってあるわけです。

但しそこで笑いといいますか心の余裕みたいなものが必要になって来るのでありまして、どんなに笑えない状況であったとしても、心の余裕なんて一ミリもないような切羽詰まった状況であっても、最初に書いたように焦っている事を外部に向かってアピールしても誰も助けてくれないばかりか、幸福が逃げていくだけなんですから一生懸命やって後はなるようになるって開き直って笑ってしまったほうが成功する確率は何倍にも高くなるのです。

もう少し自分の話を書きますが今から5年ほど前に右腕的な存在だった社員が急に結婚退社してしまって、残った社員も急に増えた仕事の負担に耐え切れなくなってやめてしまって、どうにもならない状況になって、借りていた事務所を畳んで抱えていた受注案件は同業者に頼み込んで引き継いでもらって、千葉にある自宅に引き込んだ事があります。

その時は受注していた仕事を何件も投げ出すことになってしまって、一気に信用を無くしてしまいましたし、会社の規模拡張で借り入れていた事業資金の返済も、事業規模の縮小によって大きく返済がのしかかってきて、にっちもさっちもいかない状況に陥ったことが有りました。

当時の私は誰がみても危機的な状況で倒産してしまうのが当たり前のような状況だったのですが、今もこうして会社を続けて要られるってことは前向きな気持を失わなかったからだと思います。

人に会社の状況を聞かれたら「いや~社員を抱えていた頃は毎月200万円近くの利益を追いかけなくちゃいけなかったのが、今ではその何分の一で良いのだから、毎日が天国ですよ」ってね。

そうやってとにかく心がどんなふうに思っていても表面上は笑っていたらいつの間にか現実がそれに追い付いてきたって感じなのです。