事業の撤退戦略と縮小戦略

栄枯盛衰、おごれる平家は久しからずとまぁ他人に食事を奢れるほど羽振りがよかった平家も長くは続かないと言いますけど、倒産して市場から退場してしまう企業の多くが、もし早めに手を打って事業の縮小や赤字部門からの撤退が出来ていれば、倒産を免れて事業を継続しつつ再興のチャンスをうかがう事が出来たのかもしれないですけど、これが非常に難しいわけです。

まぁ昔の日本の話しでも戦国時代にはイクサは撤退の決断とその実行が一番難しいと言われていますけど、企業経営においてもやっぱり撤退や縮小が一番難しいわけです。

一応私の経験として会社員時代に大規模なリストラがあって自分の経営する会社においても事務所を引き払って自宅兼事務所に引きこもるって経験をしているわけですけど、その経験から言えることが有ります。

事業の縮小ですとか撤退戦略を成功させるには、出来るだけ短期間に一気呵成に必要な縮小や撤退をやってしまうということで、逆に現状追認のような形で小出しにダラダラと事業縮小やリストラをやっては失敗すると言うことです。

つまりですねリストラも事業の縮小も撤退も対外的なイメージも従業員のモチベーションの低下もそれに伴う業務の停滞も全てがその、かかる期間に比例してダメージが大きくなりますし、またそのダメージから立ち直りのに要する期間もかかった期間に比例するからです。

こうやって書きますと実に簡単なように感じますけど実はこれが非常に難しいのですね。

一応、経営者と致しましてはリストラするにしても削減する人員を最小限に留めたいし一部の事業を閉鎖するにしても縮小するにしても出来ることならそんな事態を避けたいのでギリギリまで決断を遅らせちゃうとか、状況を後追いする形でリストラを小出しにやってしまうわけですよね。

これが普通に経営者が歩む道だと思いますけど、これが従業員にとっては非常に長い間にわたって従業員のモチベーションを下げる原因になるわけですよ。

第一弾のリストラが実行されてですね、これで頑張ってみるけどまだダメだったら追加でリストラをするからね、だから残った皆さんはリストラされないように頑張らなくちゃダメですよ、なんて状況で簡単にモチベーションが上昇してみんなで仕事に頑張るなんて事にはならないんですよね。

それだったら一気にリストラでも事業縮小までやってしまいまして、もうコレ以上はリストラしないし出来ません、これでダメだったら会社を畳みますで、第二弾が無いことをはっきりさせてしまったほうが良いんですね、短期間で完了いたしますからね。