顧客戦略とポリアンナ症候群

ポリアンナ症候群とは「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」なのだそうですけど、まぁ人が生きていくには色々な面で100満足がいく結果を享受できるわけもなく、大なり小なりそんな考え方でどこかで自分を納得させて生きていかなきゃいけないわけですけど、ポリアンナ症候群がひどいと問題解決が出来なくなってしまう問題がある状態なんですけど、営業販売の世界におきまして、顧客がそーゆー人ばかりだと非常にありがたい話なんですよね。

基本的にと言いますか世間一般に言われている事と致しまして日本のユーザーってのは品質クオリティ性能に対して非常に厳しい目を持っていて良い製品じゃなくちゃ売れなくて粗悪品なんてのは安くても日本じゃ受け入れられないと言われていますけど、もうひとつの現実として特定のメーカーやブランドに対して熱狂的なファンってのは存在しますよね。

日本の市場におきまして実に様々な製品や商品が出回っているわけですけど、中にはよくこんな性能や価格で製品を市場に投入していると疑問を感じてしまう製品も有りまして、電化製品の類の世界で目にすることが多いような気がします。

これは一般消費者向けの製品よりも企業向けの製品により多いような気がしますが、こんな製品を出しているようじゃ先は長く無いなとか思われる会社がなぜか10年たってもまだ営業を継続していてびっくりする場合が過去に何度も有るのですけど、これはよほど営業マンの能力が高くて自社の製品や商品を販売すると同時に自社のファンを作り出している、悪く言えばポリアンナ症候群な顧客を作り出しているんだか、その手の人を知らず知らずに顧客に取り込んでいるんじゃないかななんて思ってしまいます。

私は別にこれを否定的に考えているわけじゃなくて、自社の固定客を作るって事は会社全体の取り組みも大切なんですけど、営業マンの能力と言ってしまえば簡単なんですけど、営業マンが自社製品を販売するって行為以外にやっぱり自分の支援者といいますかファンといいますか、悪い言い方をすれば信者を作り出すって事は大事なんですよね。

最初に書いたポリアンナ症候群の事に戻しますと、人は大なり小なり現状に合わせて自分を強引に自分で納得させるって思考回路を持っていますから、場合によってはその能力を最大限に引き上げてあげる?みたいな考えが有っても良いのかもしれないでしょうね?

販売目標を達成するために営業マンは日夜、顧客を訪問して営業活動に精を出しているわけですけど、扱っている商品や製品が必ずしも最高の製品と価格が他社に勝てる設定になっているなんて事はあり得なくて、それでも販売金額目標を達成しなくちゃいけないわけで、じゃ不利な条件とかの現状を打開して営業成績をどうやって伸ばすかって考えたら、やっぱり答えはこの辺りにきちゃうと思うんですよ。