営業社員の将来

一時期は随分と組織のフラット化とかスリム化なんて言葉が流行りましたけど基本的には会社組織ってのはピラミッド型になっていまして社長を頂点として取締役数名でその何倍かの部長職、その数倍の課長職で下の役職に行くにしたがって人数が増えてくるわけですけど、残念ながら営業職ってのがピラミッドの底辺部分の広がりが一番大きくて、新入社員として営業職に配属された営業マンは一番競争率の高い部署で働くことになる場合が多いんですよね。

これは離職率の事も関係しているんでしょうけど、結構な大企業であっても経理部門は全部で2~3名とか総務部とか人事部とかいわゆる間接部門は実に少人数の場合が多くて新入社員の配属も欠員が出た場合以外は行いませんので、ある意味では真面目に働いていればそれなりに定年退職まで働いていられるって感じだと思うのですけど、けっこうな場合において営業マンは年齢を重ねるごとに実績を上げて出世していかないと居場所がなくなってくるって場合も少なくないのではないでしょうか?

古きよき時代においては会社にも余裕があったんでしょうけど、一応建前は実力を考慮するとか実績主義といいつつも、出世競争で必ず誰かが敗れてしまうわけですから、そーゆー社員に対しても何らかの居場所を用意するといいますか、年功序列を基本としたプラスアルファの実力主義みたいな感じでね、入社して4~5年間大きな失敗もしないでそれなりに働いていれば、肩書きだけは主任の役職を与えるだとか、出世競争に敗れちゃった社員は部下なし課長補佐みたいな感じで、一応は本人のプライドを傷つけるダメージを最小限に抑えるように体面を保つ配慮があったんですけど、そーゆー家族主義的な企業が随分と少なくなってしまったのではないでしょうかね?

高度成長が終わってしばらく間での時代の窓際族なんて一族が生息を許されていた頃までと今は違ってきていて、営業成績が振るわない状態を何年も継続しているうちに、いつの間にか後から入ってきた若年社員に出世の先を越されて立場が逆転してしまっていたり致しまして、なんとなく居場所が無くなって退職の道を歩むなんて事例は実に多いと思います。

まぁ入社した会社が急成長して毎年倍々ゲームのように組織が拡大していくのでしたら別ですけど、営業課長が一人いてその下に主任が二人いてそれぞれ主任の下に平の営業マンが5人なんて体制でしたら、誰が考えてもこりゃ結構競争が激しいですよね。

そんな感じが営業マンを取り巻く環境だと思いますから、自分が営業職に向いていると思ったとか楽しいって感じる人は別にして、とくに希望が無いからなんとなく営業職を選ぶって感じで将来を決めるってのは考えたほうがよいのかもしれないですね。

勿論、なかには向いてないって自分で思っていてもやってみたら才能が開花したなんて事例も沢山有りますけどね。