希望退職募集とその後

栄枯盛衰、おごれる平家は久しからず、ソーシャルゲームの大手企業であるグリーが大規模な希望退職募集を発表したことが報道されましたが、今回のコラムでは希望退職を募った企業のその後の状態を考えてみたいと思います。

何を隠そうこの私もサラリーマン生活に終止符を打って企業経営者の道を歩んで零細企業で生計を立てる時は勤めていた会社の希望退職に手を上げて割り増しの退職金を手にして新たな道を歩みだした過去がありまして、今になって思い起こしても希望退職に応募したほうが良かったのか間違っていたのかは分かりませんけどね。

私の記憶では企業が大規模な人員削減を実施いたしまして経営の建て直しを図ることが、(投資家目線では)良いことのように思われだしたのは当時のソビエト連邦のゴルバチョフ書記長がペレストロイカ(建て直し)と称して大胆な行政改革を実施した辺りからで、なぜか日本国内企業まで我が社もペレストロイカだとか言い出して一部で人員削減に走った辺りからじゃないでしょうかね?

私が在籍していた企業がその後、どうなったかといいますと業績は3年ほどで回復したようですけど家族経営の見本みたいな会社だったのが、いつの間にか他の企業に経営権を奪われてとあるグループに組み込まれてしまったようで、まぁ良かったのか悪かったのかこちらも外部からは良く分からないですね。

さて過去の大規模な希望退職募集による人員削減を行いました日本航空とか経営のスリム化で確かに業績が持ち直した例も非常に多いわけですけど、衰退しちゃった実例も多いのではないでしょうか?

思うに希望退職募集(人員削減)で成功する企業ってのは無駄を省ける余力が在った企業で、私が知っている成功したリストラ例の事を書いてみようと思います。

その企業の実名は出せませんがとある全国展開の中小企業に訪問して商材を販売している企業ですが、日本の経済成長に合わせて地方都市とかいわゆる全国制覇に挑戦して一時は成功していたんですね。

ところが景気の低迷でどーしても東北地方ですとか人口過疎地域で企業の数も少ないような地域ではどんなに頑張っても利益を計上できるような活動が出来なかったんですね。

あとはご想像通りで不採算な地域を切り捨てて採算性の良好な地域だけに営業活動を集約した結果、短期間で業績回復できたわけです。

逆に失敗事例としてはとあるシステム販売関係の企業の話ですが、やはり業績悪化によって大胆な人員削減に踏み切ったのですけど、そこは利益を生み出さないって理由で間接部門を縮小したのですが、何を勘違いしたのかサポート部門を大幅に縮小してしまいまして、結局はユーザーの評判を落としてしまって、売り上げの一角を占める既存ユーザーのリプレイス需要を激減させて、会社は消滅してしまいました。

さて今度のグリーの希望退職募集ですが成長の要である開発部隊をどうするかによって命運が決まってくるのではないでしょうかね?