顧客獲得の方法とメーカー信者
いつの頃からか熱烈に特定のメーカーを支持する、例えばアップルコンピュータだとか富士重工だとかとにかくそれ以外のメーカーの製品は人にあらずみたいな感じの人の事を時にアップル信者だとかいった呼び方をするようになっていますね。
これはイメージで言われている話で厳密に定義といったものは存在しないのですけど、頼まれもしないしましてや報酬を貰ってもいないのに勝手に製品を他人に宣伝してくれる存在であったり、自分の支持するメーカーの製品が他社との類似製品よりも劣っていても、それを認めようとしないで、熱烈支持する企業の製品しか購入しませんし、なにせまだ今もっている製品が十分に使えていて買い換える必要も無いのに、なぜか新製品の発表日になると購入行動を取るといった感じの人ではないでしょうか?
日本にはそんな状態を表す的確な諺がありまして『あばたもえくぼ』って感じでしょうか?
企業にとってはありがたい存在であるわけですけど、私がとあるメーカーに勤務していた頃の記憶から思うに、一定の売り上げを確保できる固定客なんですから確かにとてもありがたいお客なのは間違いないけど、時としてやたらと要望を送ってきたりある意味では煩いお客さんになるかどうかの紙一重みたいなところは有りましたね。
ですから個人的な感覚としては商売を行っている以上はせっせと新規顧客開拓を行いまして、獲得したお客を固定客とするべく囲い込みであったり適切なアフターサービスを提供いたしまして自社のファンを作る活動は売り上げの安定に向けて重要な営業活動でして、やらなくてはいけないのですけど、それが熱狂的ないわゆる信者さんみたいになってしまって必要以上に手を取られちゃうとか、場合によっては団体行動を取られて圧力団体まで成長する事は避けなくちゃいけないなってのが本音ではないでしょうかね?
さて話を少々軌道修正いたしますと、企業が製品やサービスを提供する体制を整えて売るには当然ですけど、新規顧客開拓が必要でダイレクトに使用者であるエンドユーザーに販売する場合ですとか、代理店を開拓して間接的に販売する場合と大雑把に二種類になるのではないかと思いますが、どちらにとっても信者一歩手前の熱烈なファンになってくれるのは使用するユーザーさんですよね。
そのユーザーの心をつかむには実は複数の選択肢が御座いまして、価格で魅力を出すとかアフターサービスを売りにするとか、ユーザーのニーズをつかむとか実に様々なアプローチの方法があるわけですけど、やっぱり熱狂的なファンを作り出せるのは独創性と言いますか、ある意味では自己主張が強い製品を市場に投入してついてくる人は付いて来なさいみたいな感じなんですけど、これはかなり失敗する可能性のあるリスキーな顧客開拓なんですよね。