会社は内部から崩壊する、問題社員の排除について考える
国家が崩壊する原因として外部からの侵略によって滅亡する事は実は少なくて内部から崩壊していくほうが圧倒的に多いと言われますけど、歴史の教科書ではその辺りに余り触れることはないので実感がわかない人も多いのではないかと思いますけど、今回のコラムでは企業の倒産に至る内部崩壊について考えてみたいと思います。
まず実例を上げてみますと有名なのは食品関係では老舗料亭の吉兆ですとか、雪印食品ですとか洋菓子の不二家ですとか一つくらいは記憶にあると思いますけど、倒産まで至らなかったけれども会社の規模縮小とか身売りして他の企業に吸収されてしまったりと転落してしまった原因を考えてみると、会社ってのは内部から崩壊していくんだなってわかると思います。
これらの企業はどこも杜撰な品質管理が発覚してしまって崩壊していったわけですけど、別に外部の人間がこっそりテキトウな仕事をしていたわけじゃなくて長らくその企業に勤めていた社員の集まった組織で文字通り組織的に杜撰な品質管理をしていたわけで、100%内部の人間の問題によって崩壊していったわけです。
まぁ売上不振の原因ですとか製造コストの問題ですとか色々な社内に存在する問題ってのも内部要因を改善していくことによって善処されてしまう場合が多いのですけど、人の場合はプログラムのバグのように書き換えてエラー修正というわけにはいかないのが難しいところです。
そういえば外国の例え話でも箱のなかの一個の腐ったリンゴを取り除かないと他の正常なリンゴまで全て腐らせてしまうって話がありましたけど、わかっていても企業経営の中では簡単に見つけて排除できない事が問題なんですよね。
つまりね、どーしてあんなに愛社精神が無くて仕事に対するモラルが低くくてパワハラの帝王みたいな人が課長とか係長になって人の上に立って部下の指導なんてしているんだろうなんて事例は実に多いと思います。
つまり経営者が腐ったリンゴを取り除くんじゃなくてより影響力が多い場所に自ら腐ったリンゴを移動させているようなもので、部下を持たない一般社員だったらその影響力が及ぶ範囲は非常に狭い範囲に限られていたけれど、部下を持たせたたために以下全員が腐ったリンゴになっていくようにしてしまったわけですね。
まぁ部下が上司を見抜くのは3日で見抜くけど上司が部下の本質を見極めるのには3年かかるなんて言われますから、問題社員を取り立ててしまって会社の内部崩壊への道を歩みだしていく事になるわけです。
でね昇格させてから問題社員だって気がついても、自分が昇格させたって判断が間違っていたと証明される事を嫌がって排除しないって事で更に問題が悪化してしまう。
経営者の皆さんは気をつけましょうね。