リストラと情報管理
学校を卒業して企業に就職したら定年退職まで勤め上がる人がどの位の割合になるのか手元に資料はないのですが、年々定年退職まで勤め上げる人の割合は低下しているようで、言っての割合で社員が退職してしまうのは、当たり前の話でその場合に、情報管理ってやつも企業規模が大きければ大きいほど大変になりますよね。
重要な情報を扱っていた社員が退職届を出してもそれを不受理にする事は出来ませんし、書類上の守秘義務誓約書が有っても頭に残っている記憶を消す事は不可能ですし、自分から退職していった以上に何らかの理由で首にした社員と、情報管理ってのは結構苦労している企業も少なく無いのでは無いでしょうかね?
特にネット企業の場合ですと結構な情報をWebサーバーに格納して共有してたりしますし、中小企業ではセキュリテイの意識が極端に低かったり、外部の業者に任せてしまっている場合も少なく無いですから、社員が退職した後も外部から機密情報にアクセスできてしまうなんて事も結構有るのでは無いでしょうかね?
※もしかしたら公表できない本社員の情報アクセスによる情報流出なんてことも出てくるのは氷山の一角で、実際にはかなりあるのもしれません。
まあパスワード変更等で外部からの侵入を不可能にしても、人間の頭に残った記憶から情報が流出する事は回避不能ですし、同業他社へ転職していった場合は自社のノウハウはすっかり流出したと考えて行動するのが妥当では無いでしょうかね?
日本が荒れてきていると言われ出して久しいですが、経営者は社員を信用しにくくなっているような気がしますし、従業員も経営者を信用していない人が増えて来ていますから、少し業績が悪化してくると、ノウハウや情報を持って他社に移ってしまう社員も増えてきて、その結果経営者は更に従業員を信用しなくなりますので、色々な面で悪循環が始まってしまうのですよね。
追伸
門外不出って言葉が有りますが、例えばコカコーラの原液の製法ですとか、有名ラーメン店のスープの作り方ですとか、秘伝のたれの調合方法などは本当に極々一部の社員だけが知っているとか、店主だけが知っていて誰にも教えないで自分が引退する時になって始めて後継者にだけ伝えるって事も聞きますが、本当に情報管理をしっかりやって外部への流出を阻止するのでしたらこの位しないと無理なのでしょうね?
えっとそうしたら秘伝のスープを持っているラーメン店とか、うなぎ屋さんのほうが並み居るIT企業よりも情報管理がしっかりしているとも言って良いのかもしれないですよね?