営業マンに嘘を付く能力や技術は必要か?
営業の仕事ってのはどんな時でも商品を販売して会社に利益をもたらさないと、企業としては収入の道が閉ざされますので倒産してしまいます。
では販売目的を達成するためには営業マンは嘘をついて良いのかとなりますと、それは駄目なのでありまして一時的に嘘を付く事によって売上目標を達成できるかもしれませんけど、営業マンにとって大切な信用を失ってしまいまして、あの営業はいい加減な事ばかり口から出任せを言っているなんて顧客から嫌われてしまいますね。
一度販売した相手に二度と訪問しないような飛び込み営業の個人宅の訪問販売なんかでも、嘘ばかりついていますと後でクレーム処理に追われてしまいますし、下手すると訴訟にまで発展してしまう場合だって有りますね。
では正直一筋に商売が可能な営業の仕事ばかりかと言いますと、そうとも言い切れないのが現実で正しい営業マンの身の処し方と致しましては、嘘は言っていないけど真実も述べていないって玉虫色の表現方法を使えるようになっておくべきって感じでは無いでしょうかね?
具体的に書きますと某メーカーの営業マンが何か機械を販売しているのですけど、どうも耐久性に問題が有るようでライバル他社と比べて故障率がかなり高く、修理担当のサービスマンは日夜販売後のユーザーに呼ばれて修理のアフターサービスに明け暮れている状態だったと仮定しましょうか?
お客「この機会は故障しないの?うちは機械が止まってしまうと工場全体で遊んでしまって大きな損失を出してしまうから、耐久性に問題が有るようなものは導入したくないんだよね?」
ここで営業マンが正直に、どうも耐久性に問題があってサービスマンは休む暇もなく納品先の客先を飛び回って修理に明け暮れているなんて答えたら契約できませんよね?ですから模範解答としては
営業マン「はい、機械ものですからどうしても故障は発生する宿命ですし実際にご導入いただいた後に壊れたなんてお叱りを受けた事も有ります、ただ弊社の場合は自社にアフターサービス部門を持って数十名のサービスマンが常駐しています。ですから万が一に納入後に故障した場合でも速やかに復旧できるようにサービスマンが駆けつけますのでご安心下さい」
続けて営業マン「私の知っている情報ではライバル他社さんと比べまして常駐のサービスマンの数におきまして、弊社のほうが倍近い人数を抱えていますので、そのあたりでも安心して頂けると思います。」
なんてね、実情を正直に話したら販売に向けて大きなマイナス要因なんですけど、故障が多いのでサービスマンが他社に比べて多いことをメリットとしてお客に訴える、まぁこれでしたら嘘はついていないけど真実は伝わっていないって感じのセーフ領域になるのでは無いでしょうかね?