パワーポイント営業マン
口先八丁とでも言いましょうか何の資料もカタログも無く流れるように口から出てくるトークでお客を魅了して気がついたら自分のストーリーにすっかり引き込んでお客が我に返ったら手元に残っているのは売買契約書で、自分が購入に同意して買うことになっていた事に気がついたなんて魔法使いのような営業マンはすっかり絶滅危惧種になってしまいまして、最近すっかり増えたのはパワーポイント営業マンのような気がするのですけど私の気のせいでしょうか?
別にパワーポイントを詰まってカラフルな資料なんて必要ないとは言いませんけど、パワーポイント営業マンが持ってくるプレゼン資料ってのは、すべからく冗長でまとめたらA4二枚で十分なものを、どうもグラフを使ったりイラストを使わないと気がすまないようで、10倍の20ページとかの資料になってしまうのでアクビが出ちゃうんですよね。
あのね別に紙芝居屋さんじゃないんですから市場における我が社の優位性なんてものは箇条書きで5行の文字があったとしたら、そこかから枝葉を付けて膨らませてお客に感動してもらうのはあくまで相手の反応を見ながら臨機応変に営業トークを組み立てていく営業マンの力量にかかっているんですけど、どうもパワーポイント営業マンってのは根本的な基礎営業力が不足しているんだか、与えられたパワーポイントにそって決められたトークをページにそって話すだけなので営業力が向上しないのか問題が有ると思います。
まぁね新人営業マンのうちでしたらパワーポイントで作成した資料にそってまるで紙芝居屋さんのように客先でトークを淡々とこなすことができるようになるのが第一歩だと思いますし、そうやって新規顧客開拓なりの仕事を真面目にこなすことが大切だとは思いますけど、5年も営業の仕事をしていて未だにパワーポイントで作った資料がないと営業できないって状態じゃ困りますね。
そりゃね営業マンが客先に訪問して新規顧客開拓をしたり自社商品を売り込んで買ってもらうために様々な工夫をするのは当たり前の話で、事前にパワーポイントなどで資料を作成しておいて持っていくのも仕事の範疇で真面目な営業マンほど事前の準備を怠りなくやっておくものでしょう。
けどねいつまでもその延長上じゃ駄目だと思うんですよ。
これは私の経験から言える事ですけど、営業に訪問した相手先の状況によって、例えば10分しか時間がもらえない時にはその時間内で相手の心を掴まなくちゃいけませんし、営業相手の知識レベルによって営業トークも変化せせてこそ高い成果が望めますからね。
そんなわけでパワーポイント営業マンってのは成長の伸びしろが少ないと思うのですよ。