アウトソーシングと業務代行
アウトソーシング、つまりは業務の外部委託と約すと思いますが、アウトソーシングを行う会社の業績も伸びており、アウトソーシング会社そのものの数も増大 しています。
アウトソーシングはブームなのか、日本の企業社会にとって評価が分かれるところですし、アウトソーシングの急激な伸びも一度、振り戻し がくるとは思っていますが。
ところで、アウトソーシングは自社で人員を教育したり抱え込んでおくよりも外部の専門業者に委託するほうが、コストや手間や経営効率が上が るために導入されている背景がありますが、一体どこまでアウトソーシングが進んで行くのでしょうか?
最初の頃は、配送、運搬業務を社内の人間でトラックを保有して、配送するよりも専門の運送業者に任せてしまったほうが、確実にコストが下が りましたので、物流に関しては古くからアウトソーシングが発達してきているようであります。
そうすると、面倒な人事管理からも解放されますので、これは便利だと気がついた方も多いのでしょうね。
じゃあ、倉庫内の運搬業務や軽作業もまとめて、外部委託してしまいましょうとなりまして、それで終わりとはならなかったようですね?
専門知識が要求される税金関係を含めた総務も全部アウトソーシングしちゃえってなりまして。
次に営業も教育が大変ですし売れない営業マンを社内で抱え込んでいるのも大変なので、販売部門を外部委託してしまいまして。
とまあ、アウトソーシングしようと思えば、かなりの業務をアウトソーシング出来てしまうわけです。
残るは経営だけかとも思ったんですが、外部役員を呼んで取締役会を行うのも一種の経営部門のアウトソーシングなわけでありまして、どうにも 何処が本体として残る部分だか分からないですね?
今後、閃きと商品企画だけで会社を起こして成功するのも、アウトソーシングを上手く利用すれば、昔のように人材をある程度確保しなくても出 来る時代になるのでしょうか?
しかし業務をどんどん外部の業務代行に出してしまって、アウトソーシングが進んだ場合、気を付けないと自社の業務遂行能力が極端に 下がってしまったり 、アウトソーシング先の状況で、自社の業績に影響が出てしまう場合も出てきてしまうと思います。
人を育てる能力ってのは培うのは大変ですし、時間も手間もかかりますが、簡単に外部に業務委託する場合と比べて得られるノウハウも 多いのです。
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