インバスケットの役に立たない問題
知っている人は知っていて無駄な知識とは言いませんけど、現場で頑張って経験を積みながらスキルアップしていく営業マンや経営者には無縁のゲームとしてインバスケットってのが有りますよね。
インバスケットとは空想のゲームみたいなもので、良く言えば思考訓練とでも言いましょうか、自分架空の人物になりきりまして、課題として提示されたシーンでの行動を考えるってってまぁ管理者や経営者の頭の体操とか、ゲームって感じでしょうか?
インバスケットの具体的な問題はこんな感じです。
あなたは世界の平和を守るスーパーヒーロー仮面ライダーです、ある日ショッカーが送り込んだ怪人が国会議事堂と仮面ライダー行きつけの飲食店を同時に襲いまして、またショッカーは原発を破壊しようと付近を取り囲んで、警備員から助けを求める電話が入っています。
さてあなたならこの状況で既に襲われている国会議事堂、行きつけの飲食店、危機が迫っている原発とどの順番で解決していきますか?
因みに東京タワーには約千人の一般人が閉じ込められていて、行きつけの飲食店にはお世話になっているオバサンがいて、原発が破壊されると数百万人に影響が出ます。
この場合の模範解答を書いておきますと、仮面ライダーは行きつけの飲食店に急行して、同時に二号ライダーや仮面ライダーV3に応援を頼んで、ツテがあればゴレンジャーだとか科学特捜隊にも連絡しますし、国際救助隊サンダーバードに呼びかけるなど、なにせ体はひとつしか無いので多方面に応援を依頼するのが正しい回答になります。
えっ?くだらない?はいそうです、書いている私自身がくだらないと思って書いているんですから、実際問題インバスケットなんてのは幾ら問題に挑戦して模範解答を導き出したとしても、あくまで頭の中のお花畑が賑やかになるだけで、まぁ百歩譲ってインバスケットが自分のスキルアップに役立つとしても、日常の仕事の中での経験や体験の数千分の一くらいしかスキルアップなんてしないと思いませんか?
もちろん暇を持て余してやることがなくて仕事時間もパソコンに向かって遊んでいるんでしたら、インバスケットの問題に挑戦するほうがましかもしれないですけど、はっきり言ってそんな暇があるんなら現場に出て飛び込み営業とか新規顧客開拓でもしたほうが一万倍は自分の脳力が上がるんですね。
だいたい現実に直面した問題やトラブルに対する対応なんてのは後になってベストの対応だったかどうだか分かることも多いのでありまして、仮面ライダーが先ず原発に出かけたら取り囲んでいたのはショッカーの下級戦闘員だけで、地元の警察だけで十分排除できて、そのあいだににショッカーの怪人に東京タワーを倒壊させられてしまいましたなんてのが現実にはおきますからね?