一発逆転の営業と見果てぬ夢?

自分の経営する会社が売上不振に陥りましてこりゃ普通に今のまま営業を継続しても経営を立て直すことが無理だと感じだしますと多くの経営者が一発逆転の道はどこかに転がっていないかと考えだすわけです。

そうすると通常今までこなしていた仕事が疎かになってしまって、やたらとインターネットで儲かるアイデアかなにか怪しげな情報を探し出したり、書籍を漁ってみたりやたらと知り合いに連絡を取り出したり色々と慌ただしく動きわけです。

まぁ大概の場合は一発逆転の発想も短期間に儲かる商売もそう簡単に見つかるはずもなく、途中で気がついて引き返すかそのまま見果てぬ夢を追い求めたまま倒産して債務整理に追われる羽目になってしまったりするわけです。

でね銀行の担当者ですとか良識ある一般人の皆様は焦って探しまわっても儲かる商売の方法が見つかるわけないですし、そんな夢を見て悪あがきしていないで本業に真面目に打ち込みましょうなんて考えになるのでしょうけど、時には常識にとらわれない発想が経営者には必要なのでは無いでしょうかね?

といいますかね徹底した売上不振に陥った状態ってのは今のままで営業活動をを継続していても、赤字が膨らむだけで負債が増えるだけなんて状況でね、いつかは風向きが変わって売上も回復して経営も持ち直すんじゃないだろうかって淡い期待をいだいて毎日の業務を同じようにこなしているのと、手をつくして一発逆転を狙うのとを比べましたら、どっちが良い結果をもたらすかってのは後にならないとだれもわからないわけです。

つまり潮目が変わって追い風が吹いて来る日が必ずやってくると信じている経営者の場合は、銀行などの金融機関を回って金策に走り回って当座の運転資金を確保しようとする行動に出るのが普通ですから、どっちに転んでも負債つまり借金が増えるのには代わりはないんですからね。

本当は第三の道とでも言いましょうか、傷口が大きくならないうちに撤退、つまり早い話が事業の閉鎖って事ですけど事業停止後の生活が何とか確保できるのであれば、営業を継続することも一発逆転を狙うことも諦めてサラリーマンに戻るなりして再起のチャンスを待つってのが一番の場合が多いんですね。

しかしこの道に気が付かなくて自ら墓穴を掘るとでも言いましょうか、自滅の道を突っ走ってしまう経営者が非常に多いのでありまして、それが故に一度会社経営に失敗して再起に成功する経営者が非常に少ないのが現実なんですよね。