売ってはいけない相手

どんな人にだって防衛本能が有ってこいつとは近づかないほうが良いなだとか直感的、本能的に感じるわけですけど営業活動をしていて新規顧客開拓中などにも、ここには売らないほうが身のためだななんて感じる場面が出てきます。

中にはね営業マンから進化して完全に販売専門のマシン、セールスマンならぬセールスマシンと化して見境なしに誰にでもセールスを営業を積極的に展開してしまうプロ中のプロなのか別次元に行ってしまった人なのかわからない人も居ます。

直感的に感じたこと以外にも法人でしたらどうも資金繰りに問題が有るようなので販売後の代金回収に問題が出そうだから商談に持ち込まないで引いてしまおうだとか、相手の企業の周辺には良くない噂が絶えない企業が取り巻いているから関わりにならないほうが良いだろうなんて場合もありますし、民間の調査会社の調査結果に問題が有るなんて直感じゃなくて現実的に取引に危険信号が出ている場合もあります。

基本的には営業先の相手と面談して感じたことと客観的な情報を元に売ってはいけない相手を選別していれば、売れてしまって納品してから困ることにはならないのですけど、経験の浅い新人の営業マンは何の疑問も浮かばないまま商談に突っ込んでいってしまいますし、ベテランの営業マンの場合なんかでしたら、この相手には売らないほうが良いと分かっているんだけど今月の売上目標達成するために危険信号から目をそらしてしまう場合も有ります。

まぁ営業マンってのは仕事をしながら徐々に色々学んでいきまして中堅から営業管理職になるまでには、売ってはいけない相手の判別が上手にできるようになって、販売に成功したのは良いけれど後でクレーム対応に忙殺されて営業どころじゃないだとか、窮地に陥るなんて事を避けられるようになるんですけど、その経験を積んで売って良い相手といけない相手を見分ける術を修得する前に挫折しちゃう営業マンも非常に多いのです。

つまりですね営業マンが挫折して職場を去っていくパターンとしてもちろん一番は売れない営業成績が出ないって売上不振が原因なんですけど、それ以外にも売っちゃいけない相手に販売してしまったが故にお客恐怖症だとか営業恐怖症になってしまって営業が出来ない人になってしまう場合も少なくないんです。

で思うのですけど会社が営業部に配属される新入社員に対しての研修の中で、その手の販売相手を見分ける方法ですとか、間違ってその手の相手に売ってしまった場合の対処法なんてのを教えているところってのが皆無に近いんですよね。

私が思うに売るための技術の中には販売相手を見極めるとか見分ける方法も含まれていると思うのですよ。