出会いを生かせる人 営業人脈
営業現場の世界では若い頃はもっぱら行動力が営業成績を左右して、次に中年・中堅クラスの営業マンでは営業トークですとかクロージング力ですとかいったもっぱら営業技術やスキルがモノを言う段階になってきまして、年令を重ねて体に無理が効かなくなった辺りでは過去の人脈で仕事をしていくといった流れが、いわば成長とサクセスストーリーになるのではないかと思います。
で、今回のコラムは人脈を生かせる人についてです。
よくね人脈の作り方みたいなハウトゥーが有りますけど、何と言いますか営業マンに限らず社会に出て働いていますとなんだかんだと実に様々な人との接触が本人の意思を問わず発生しますよね。
思うに人脈が徐々に大きくなっていく人ってのは中には例外もあるのかもしれませんけど、別に普段から一生懸命になって人脈作りに励んでいるわけじゃなくて、ほんとうに自然に人脈が出来てくるように思うんですよね。
私の数少ない知り合い中には本当に幅広い人脈を持っていて本人は中小企業の管理職をやっている人なんですけど、ハッキリ言ってしまえば単に図々しいだけの人で、どうみてもそれは本人が人脈がどうのこうのと全く意識をしていない感じなんですけど、とにかく一度でも面談した相手に対しては、もう昔からの知り合いのような感じでコンタクトを平気で取ってくるわけです。
全く物怖じなんてしないし相手の立場が年下であろうと立場がずっと上の人だろうと、それはもう自然な感じで「あのさぁ~」みたいな感じで接してくる人なんですよ。
なんというか一年365日無礼講みたいな人で一応は営業マンなんですけど、営業成績もそれなりに実績を上げているようなんですよ。
そこで私なりに人脈を生かせる人について考えてみますと、自分でね人間関係に壁を作らない事がその秘訣ではないかと思うのです。
普通の人は例えばうんと年下の若造を相手にした場合は何処かに見下すような壁を勝手に自分で作ってしまうと思いますし、逆に立場がぜんぜん違うとか相手が大企業の重役クラスなんて人にもやっぱり自分で勝手に制限を作ってしまって、本音で話すことをセーブしてしまうようなところがあるじゃないですか。
一般的には人脈作りにはマメな心配りですとか相手に与える事だとか難しい理論が出てきてしまったりするわけですけど、それはそれで人脈作りに必要なノウハウなのかもしれないんですけど、他の方法としてね自分で勝手に人間関係に壁を心の中に作らないって事も有ると思うのですよ。