経営近代化の幻想とグローバルスタンダードの愚

昨夜ラジオを聞いていて相変わらずの放送で困ったものだと思ったのですが、企業が企業買収で外国企業の資本を入れることでメリットとして経営の近代化などと寝言を言っている学者さんが持論を展開していたのですが、どうも日本企業を衰退させたい学者さんも多いようですね。

その昔と言っても一昔前の話ですけどジャパン・アズ・ナンバーワンってつまり日本が経済力で世界をせっけんしていた頃の言葉ですけど、どうも欧米にとっては黄色い顔のアジア人が経済力で彼らを凌駕するのがよほど気に入らなかったらしく、思えばその頃からグローバルスタンダードなど世界標準だの子飼いの学者や経済評論家を使って日本企業を違うステージの土俵に載せようと画策が始まったような気がしますね。

一部の欧米経済学者の間では日本経済の強さの根源が日本型の経営であると認識されていたのでありますが、どうもそれを崩そうとされているような気がしますね。

具体的に書きますと日本の企業は家族的な経営を行いまして経営が苦しくても簡単に社員の首を切ったりしないで人材の育成に勤めた結果が高いモラルと技術やノウハウを身につけた厚い人材が企業成長力に繋がったので有りまして、社員全員が社長以下みんな同じ釜の飯を食った仲間みたいな集団としての組織力の強さが有ったんですよね?

それがいつの間にか社員間の身分格差みたいなものが海外企業のような形で出来つつ有りまして、なんでも欧米の大手企業なんかでは一般社員と経営にタッチするハイクラスの社員では社員食堂もきっちり区別されているので有りまして、同じ釜の飯?そんなもの経営陣が一般労働者と同じ釜の飯なんか食えるか!って感じだそうですね?

でですね日本は世界第二位(最近中国に抜かれちゃいましたけど)の経済対抗であって、世界有数の巨大な市場なんですがそれをね日本企業がわざわざ世界標準とやらに合わせるような間抜けな動きを取るっていうのは、変な喩えですけど柔道のルールを順守して企業同士が争ってきたものを世界標準のjyu-doなる横文字のオリンピックルールに合わせるなんて事したから、世界でも劣勢になってきて日本市場をどんどん奪われる結果になってしまったんですよね。

勿論ね会計基準など世界的な標準スタイルに合わせたほうが良い所は積極的に取り込めば良いと思いますけど、基本的にはというか特に日本国内市場で営業利益を出しているような企業は下手に世界がどーのこーのなどと寝言を言っているよりも日本の培ってきた経営ノウハウを継承することに力を入れて行ったほうが将来の成長につながると思うのです。