人事異動と拒否権と肩たたき、つまり退職勧告

一応建前では営利企業は文字通り様々な営業活動を行なって利益を追求する事が目的ですから営利企業と呼ばれて、その目的に貢献できない社員は居場所がなくなる訳ですけど、その昔は窓際族の領域と呼ばれる暖かい場所が有ったのですけどどんどん消滅をしているようですね。

この消滅の進み具合を考えると映画ネバーエンディングストーリーの虚無の世界が広がるさまを想像してしまうのですけど、なにせ一部上場の各企業の株主構成が外国人投資家の比率が上がってきたとか、グループ会社同士で株式の持ち合いをやらなくなってきて、モノを言う株主が増えてきたことが原因でしょうね。

さて先日のことですが都内まで足を伸ばしたついでに旧知の会社に顔を出して仲の良い技術系の社員を受付で呼び出して貰いましたら先月退職したとの事でした。

他の顔見知りの社員に退職の理由を聞いてみましたら、何でも売上不振対策の一環で彼は半年前に営業職に転属する人事異動命令が出まして、本人の希望など関係なく有無を言わせず技術職から営業職にコンバートされまして、まともに営業できるわけもなく会社を去ることになったとの事でした。

本人の意志に反して営業職へ転属命令するって話を聞きまして世界征服を企むショッカーが本郷猛を強制的に仮面ライダーに改造する画面が思い浮かんでしまったのですけど、意味合いは似ていますけど技術職から営業職に有る非突然に移動命令を出した会社よりもショッカーのほうがしっかり本人のフォローをしていると思いますね。

つまりショッカーの場合はきっと改造費用に相当の研究費とかコストを掛けて、本人が第一線で活躍できるように強靭な肉体に改造して気がついたらショッカー内で一番強い人になっていて、その後は仮面ライダーになった本郷猛は全くショッカーに一切の貢献をすること無く、さっさと立花さんの処へ転職されてしまって攻撃されちゃうわけですね。

それに引き換え普通の会社である件の企業は技術畑一筋で仕事をしてきた技術屋に対して、何の改造も行うこと無くといってもこの場合はキチンとした営業研修の話ですけど、推測するとたぶん営業マンになっても実績を上げることが出来ないと分かっていて退職に追い込むための人事命令を発動したんじゃないかなと思ってしまいます。

では人事異動の命令を受け取った本人に拒否権は無いのでありまして、下手に拒否なんて致しましたら会社の命令に逆らう問題社員、だから退職してもらいますの流れになってしまうのでありまして、会社にとっての人事権は非常に強い武器なので有りますね。