現代の絶望工場は全国で増殖中

少し前の話題になりますが某マルハニチロ食品の冷凍食品工場で契約社員が商品に異物を混入した事件がまだ記憶に新しいと思いますけど、本人の奇人ぶりはさておきまして、彼が四十代後半の非正規社員で年収は二百万円に満たないとの報道がなされましたけど、ハッキリ言ってこんな収入では親元に同居しているならともかく、結婚なんて夢の又夢で食べていくのがせいぜいってところじゃないですか?

私が若いころに自動車絶望工場ってルポ小説を読んだ事がありますが、ルポライターによる潜入取材で実際に期間工として自動車工場で働いた内容を綴った話題作でした。

うろ覚えの内容ながら過酷で非人間的な労働環境を告発した内容でしたが、一緒に働いていた仲間は結婚して世帯を持っていて工場の収入でちゃんとマイカーを購入して自宅を購入できていた人もいましたし、期間工として働く筆者に対して事ある毎に社員にならないかと誘いの言葉も出していたわけですから、もしかしたら現代の絶望工場で働く労働者にとっては、夢の様な希望の職場に見えてしまうのでは無いでしょうか?

話を現代の絶望向上に戻しますと、彼はいつかは正社員に登用されることを希望しながら契約社員として働いていて、月収は15万円前後で賞与を合わせても年収で二百万円に満たなかったようです。

でですね、これが彼の評価が非常に低くて最低レベルの給与だったとしたらまだ救いが有るのですけど、報道の話では彼の収入ランクは三段階有るうちの真ん中の評価との事なんですよ。

でこれが曲がりなりにも一流企業の傘下に位置している食品工場なんですから、いったい日本全国に現代版の絶望工場がどれだけ増えているのか想像もつきません、というより下手すると絶望しない工場のほうが今や少数派になってしまっているのでしょう。

何故ならばですねこれはちょっと外に出て小売店の売り場に並んでいる商品を見れば分かりますけど、冷凍食品にしても電化製品にしてもこの販売価格で小売店の利益に流通コストに仕入原価にと逆算みたいな事を致しますと、これで労働者に幾ら賃金を払えるんだろうと心配になってしまうような商品ばかりが並んでいるじゃないですか?

でコレがすね実際に物を作っている製造業だけに留まることなく音楽業界にも出版業界にも私が働いているIT関連業界にまで、工場は無いのに絶望工場化がじわりと進んでいるような気がするのでありまして、どっかで歯止めをかけてこの動きをストップいたしませんと大変な事になってしまいますよね。