派遣・非正規社員の将来

久しぶりに大手企業を中心に賃金のベースアップが行われるようですが、派遣社員や非正規雇用の労働者は蚊帳の外な状況ですし、中には正社員のベースアップを実現するために非正規社員の給与を据え置くなんて内情も有るのではないでしょうか?

直近のデータでは労働者全体に占める非正規社員の割合は37%となり過去最高の割合に上昇しているとの事ですけど、こんな状況では少子化も経済成長も難しい見通しで、日本経済が縮小して更に賃金を抑制するために非正規社員の割合を増やすって未来が見えてきてしまいますね。

さて思うんですけど派遣社員さんですとか非正規社員の身分で働いている労働者の数が増えているのに、どうもそれらの人々が政治に興味が無いからなのか、選挙にいかないからなのかこれだけの人数の有権者が存在しているのに、派遣や非正規雇用の労働環境改善を打ち出すような政治勢力が全然勢力を伸ばしていないのが現状ですよね。

ここで私自身の話を少々書きますと、社会に出て40歳くらいまではサラリーマンとして営業職に従事して日々営業活動に明け暮れていたわけですけど、当時の状況は今と比べて非常に景気が良くて頑張れば営業成績も上がりますし、出世もしますし収入もどんどん増えていくわけですから、別に政治に興味なんて示さなくても真面目に働いていれば、自分の生活は良くなっていく非常に単純で楽な暮らしぶりだったんですよ。

その後、徐々に日本の景気は落ちてきまして勤めていた会社も御多分にもれず、業績の低迷と希望退職社の募集なんてのが始まりまして、私はコレを機会に退職金を元手にして会社を起こして独立したわけですけど、そのまま会社に残っていた場合と独立した場合を比べることは出来ませんけど、景気が悪くなってきて子どもたちの就職が昔と比べて随分と厳しくなってきたのを実感して、そこから政治に興味を持つようになってきたわけですよ。

でですね話を派遣・非正規社員の将来や未来に戻しますと、ハッキリ言って今の国内の状況でいくら頑張っても正社員を受け入れられるパイの大きさは決まっている又は縮小してくるんですから、正社員への昇格を目指すにしても正社員になれなくても待遇の改善を期待するにしろ、どっちにしても望み薄なのは確実で将来設計や明るい未来を描くことは難しいと断言できましょう。

大雑把に表現しちゃいますとグローバリストと言えば良いのでしょうか、日本は国を開いて海外と経済的に結びついていかなくちゃなんて言っている政治家が今の状況を作っているんですよ。

ですから政治に興味を持ってナショナリストと言いますか、国と国民の生活をちゃんと真面目に考える政治家の政略を伸ばしていかないと、将来は厳しいと思うのですよ。