農家の求人

先月のことですが農業関係の方と宴席を共にする機会が有ったのですが、後継者がいないとか高齢化で農作業をやるだけの体力が無くなってしまったとかの理由で、田んぼや畑を放置してしまったまま何年も経過して荒地になっている場所が増えているのだそうで、食料自給率が極端に低い日本ですしちょっと天候不良が続くと直ぐに農作物の供給が激減する日本なんですから、農家で働きたい人は沢山いると思うので求人でも出して、農作業で働いてもらえば良さそうなものだと思ったのですが、ただでさえ農業は儲からないので人を雇い入れて利益を出すことは無理なんだそうですね。

ただ定年退職後に第二の人生は農業に従事して年金と自分たちの食べる分だけの農作物は自分で育てて、静かに暮らしていこうと考えている人は多いと聞きますし、若い人でも農業で生計を立てていきたいと考えている人は増えているようなのですけどね。

さて田んぼでも畑でも2年も放置しますとまともに生命力旺盛な雑草がしっかり大地に根を張りまして、場合によっては農作地として再度使えるようになるのに数カ月かかるとか、土地が痩せてしまったりするそうなのでして、農業をやりたい人は増えているのに農耕地では放置状態の土地が沢山有るのはどう考えても、もったいない話だと思いますね。

まぁ農耕地の税制の問題だとか売買や譲渡の問題ですとか政治的な問題については良くわかりませんが、農業を始めたい人もいきなり何の勉強も無しに農作物を育ててもうまく育てられないと思いますし、農業機材とか用品も持っていないのですからうまくマッチングさせることは出来ないでしょうか?

まぁ都道府県別に最低賃金とか最低限の時給の額が決められているのですけど、例えば月給3万円プラス収穫した農作物の3%を現物支給するような形で2年契約とかで求人を出してみたら、結構これから農業をはじめようと思っていても、踏ん切りがつかないような人が求人に応募してくるような気が致します。

月給3万円では生活が成り立たないとは思いますが、農家の離れを住居として提供すればなんとかなるような気もしますし、農業学校に通って月謝を支払うことを考えれば逆に少額とはいえ現金収入をもらえるのですし、絶対求人を出せば応募があると思います。

農業も経営的に利益を確保していくのはとても大変なのは理解しているのですけど、放置されている農地がそのままではもったいないですから何とかうまく活用出来ないのかなって思っています。