2010人気就職先ランキング考

かなり昔から就職情報会社のダイヤモンド・ビッグアンドリードですとかリクルートなどが大学卒業者を対象とした人気就職先の企業ランキングを発表していますが、2010年の傾向として業界トップクラスに人気が集中しているのと、食品など不況の影響を受けにくい手堅い企業が人気を集めているそうですね。

何故か突然思い出したのですが大昔のテレビコマーシャルでショーケン(萩原健一)が出てきまして、横綱は強いようでどん詰まりで伸びる大関だかなんだか言っていたと思いますが、企業の寿命だとかプロダクトライフサイクルだとかはおいておきまして、業界トップってことは業界内においては守るしか無いのでありまして、良くてトップの堅持でそれが上手くいかないと業界トップの座から転落って事になるのでありまして、人気就職先が業界トップに集中ってにはどうかなって思いますね。

ただまぁどこの業界も寡占化が進む可能性を秘めているわけですし、業界の多くはトップスリーまでは一定レベルの利潤を確保できるけれど、それ以下の業績に定着しているとなかなか十分な利益を確保出来ないって話もありますから、大学卒業して自分の実力も分からない段階ではできるだけ大きな企業に入社して、就職後の倒産などによる失業のリスクを低減させましょうって気持は理解出来ますけどね。

しかしまぁ人気就職先ランキングってのは知名度が結構ランキングを左右するような感じもするのでありまして、もちろん知名度が高くてもランキング上位に入れない企業もありますけど、全然知名度の無い会社名を人気ランキングの中で見つけることは無いようですし、知名度だけでブラック企業かも?って会社がランキングに入ってきていたりもしますから、知名度ランキング的な感じもありますよね。

ただ自分の子供の就職先って事で考えますと親としてはやっぱり誰もが知っている大きな企業に就職が決まった方が安心致しますし、本当は業績も良くて安定していて職場環境も良好な職場であっても名前も聞いたことが無いような中小企業ですと大丈夫かなって思ってしまうところがありますからね。

ついに書いておきますと人気就職先企業ランキングってやつも単に人気就職先って事で公務員関係なんかもランキングに混ぜてもらえるともっと傾向がはっきりすると思うのですけどね。

不況になると安定した公務員の試験倍率が跳ね上がるって聞きますし、そのたりも世相を映すひとつの指標になるのではないでしょうかね?