営業社員の世代間ギャップ

今の若いもんはなんて台詞は大昔から繰り返し言われて来た事ですけど、今このコラムを書いている2014年時点で50歳以上の人、企業では部長ですとか課長ですとかいわゆる営業社員の上に立つ管理職として働いているひとの中心がこの五十代になります。

実はこの50歳を境に致しまして営業職として非常に大きな壁があるのでありまして、何かというと今の四十代から下の世代の人は日本が経済成長をしていた良き時代を知らない世代なんですね。

つまり五十代以上の営業社員ってのはなにせ社会に出てから今まで、途中で何度かの不景気は有ったとしても基本的に右肩上がりの経済の中で働いてきたわけで、普通に働いていれば経済のパイが勝手に大きくなっている時代ですから、基本的には売上も拡大していきますし、給料だって毎年一定額が上がっていくのが当たり前の事と捉えていた世代なんですね。

ですから五十代以上の人は頑張れば売上も上がって給料も上がって出世するのが当たり前、だって会社の売上も毎年前年対比でプラスになって、恒久的に人手不足になる感じで人員を増やしたり拠点を出したり、生産設備を拡大していた時代でしたから多少の個人差はあるものの、普通に働いていれば数年ごとに昇格なんてのも普通の話で、何年たっても係長のままなんている万年係長なんてのは、かなり変わった存在として考えられていました。

まぁ今でもそんな時代が続いてくれていれば日本はまだ総中流社会が継続されていたと思うのですけど、残念ながら20年前からデフレ不況に陥ってしまいまして、営業社員を取り巻く状況もすっかり変わってしまったんですね。

デフレ状況では昨年よりも売上を伸ばすことは難しいですし、会社も事業規模を拡大するなんてよほど儲かっている一部の企業以外は出来ない状況なんですから、いくら頑張っても給料を右肩上がりで増えていくって状況になれるのは、正社員として働くことが出来てなおかつ会社の経営がまともな一部の人だけの話になってしまったようですね。

昇格して出世なんてものも非正規社員でしたらまずあり得ませんし、会社の事業規模が拡大しない限り人員も増えないんですから、係長が課長に昇進するためには上の方の人が定年退職してポストに空きが出るのを何年も待っていなくちゃいけないんですから昔とは全然状況が違うんですね。

過去にも営業社員に限らず世代間のギャップってのは有りましたけど、今のようにものを売る環境が大きく変わってしまってギャップが出来るってような事はなかったんですが、今日のギャップは販売環境が根本的に違うんですからギャップも大きいんですね。