企業内のアンタッチャブル

ある程度の勤務年数を経過した社員が辞めていく本当の理由の中に、入社当時は見えなかったけれど中に長くいると、色々と見たくないものが見えてきたからなんてのが有ります。

しかしながら企業が老舗になればなるほどアンタッチャブルな部分が出てくるのはよくあることなのではないかと思います。

アンタッチャブルとは触れてはいけない事柄、例え疑問がわいたとしても質問してはいけないし、もし知っていても誰にも話してはいけない秘密の部分です。

まぁ小さいことでしたら社長の給料なんてのが有りまして、社員には日頃から儲からないが口癖で、営業社員に対しては会社が儲かっていないことを口実に高いノルマをどんどん押し付けてくる毎日・・ってこーゆー企業は少なく無いと思います。

中には本当に赤字経営で社長は無給に近い状態だったりする場合も非常に多いのですけど、会社は赤字であっても実はそこにカラクリがあって営業利益からごっそり社長が報酬を受け取っていて年収はウン千万円、けど企業の経営状態としては確かに儲かっていないなんて事が実際ありますね。

他にも自社開発製造商品の本当の品質や材料に関しては一切秘密のアンタッチャブル、知らない営業マンは自社商品について自信を持ってお客に説明しているなんて事もあるかもしれません。

企業内の個人レベルの話でしたら皆さんも1つ位はアンタッチャブルな事があるんじゃ無いかと思いますけど、営業課長は若々しく見えるけど実際はキンカン頭でズラを被っているだとか、専務と受付にいる女子社員は出来ているだとか、その人の国籍には触れちゃダメだとか、係長はここで働く前は○○商事で働いていたとか、その手の類は組織って集団では必ず出てくると思うのです。

まぁこんなのは想像できる範囲の事で実際私は老舗企業で働いたことは有りませんから、現実は地下にある開かずの扉の中には何が入っているのか?とか厳重に管理されているあの箱の中身、なんて色々とね有ると思うんですよ。

さて人が集まって企業を形成しているわけで、人も人生経験を重ねていく過程では触れてほしくない過去ですとか、私生活の中での秘密なんてのは誰でもとは言いませんけど、かなりの割合でそんなアンタッチャブルみたいな事柄が出てくるんですから、企業内にそんな事柄が徐々に熟成されていくのは当たり前じゃないかと思うのですよ。

それは文字通りのアンタッチャブルなんですから別におおっぴらにして組織を崩壊させるってのは大人の判断じゃ無いと思うのです。