三匹目はともかく四匹目のドジョウは居ないのです。

景気の良い頃で少々失敗しても他の収益で穴埋めできるとか、蓄えも有るので次に当たればすぐに取り返せるなんて時代ならともかく、経営的に失敗が出来ない時代になりますと、他所でヒットしたいわゆる二番手商法しか眼中にない経営者さんも出てくるようです。

しかし二番手商法という感じで柳の下に二匹目のドジョウは居ても三匹目とかましてや四匹目ともなりますと、下手すると新規分野へ打って出るよりもよほど経営的なリスクが大きい場合も有るのでは無いでしょうか?

もちろん後発ってのは先駆者さんの改良点を取り入れるとか、資金力が豊富でしたら莫大な広告宣伝費を使ってパイオニアを駆逐するなんて手も使えるのですけど、市場への浸透ですとか先駆者のネーミングバリュによる市場での強さなども有りまして、先行者利益で殆ど市場には美味しいい所が残っていないなんて場合も少なく無いと思います。

しっかし過去を振り返りますと色々とその何匹目だかわからないドジョウをおいかけて先行者より周回遅れで市場に商品を投入致しまして、見事に不良在庫の山を抱えてしまいましたなんて事例は沢山ありますよね。

私が社会に出たばかりの頃には布団乾燥機のブームですとか超音波美顔器なんてのも有った気がしますし、嗜好品のたぐいではドライビールでアサヒの大ヒットを受けて他の全てのメーカーがドライ市場に参入いたしましたけど、結局は先行者であるアサヒ以外はダメでしたね。

まぁここまで大きなメーカーの話じゃなくても製造業の社長さんですとか、小さな商社さんですとか市場に変化が起きたことを素早く察知致しまして、まだ先行者さんが先行者利益を取り切っていない間に素早く二番手商法宜しく、半馬身遅れくらいで参入できればまだ先行者利益のオコボレにありつけるのですけど、ブームが過ぎ去るのって早いですよね。

そんなわけですからひたすら安全な経営といいますか堅実経営を心がけるつもりで、新たな市場を開拓するよりも何とか何匹目だかのドジョウ狙いのほうがリスクが高い場合も多いのですから、気をつけたいものですね。

追伸
大手メーカーの中にはプライドも何も無いのか中小企業が苦労して新製品を開発して、長い年月をかけてやっと市場を開拓して需要の芽が出てきたところで後発よろしく類似製品を開発致しまして資金力に物を言わせてトップシェアをとってしまって、中小企業が先行者利益を受けられないこともあるようで、この辺りはやっぱり大手企業は仁義だとか商道徳を一から学び直したほうが良いと思うのです。