下位メーカーの営業戦略

特に地方都市なんか行きますと大手量販店などではお目にかかれないような様々なメーカーの商品が並んでいまして、別に全国的に知名度がなくても全国的に販売されていなくてもちゃんと会社は頑張っているななんて感じますね。

さて中小零細メーカーですとか業界内でのシェアが小さな弱小メーカーとして取っている営業戦略としては二種類あると思うのです。

まずひとつは大手メーカーが販売している商品とほぼ同じような物を作りまして、まぁ場合によってはパッケージデザインまで似せてきたりする場合もあるんですけど、とにかく類似品商法とでも言いましょうか宣伝広告費は一切かけないで人件費の削減については不明ですけど、とにかく類似製品を何割か安い市場価格で提供して、オコボレを頂いて生きて行きましょうって営業戦略ですね。

もう一つは独自路線を歩むといいますか、製品に一切の妥協も時には市場からの要求も無視しているんじゃないかと思われるほどm独自の規格で一定の市場を確保するって我が道を行く営業戦略です。

でこの我が道を行く独自戦略ってのはコアで熱狂的なファンだったり信奉者みたいなユーザーを確保致しまして、大きな売上の伸びは期待できないけれど、安定した売上を確保できている場合も多いんですね。

その手のメーカーの場合は下手に大手を意識したり市場の嗜好変化に合わせて製品の仕様を変えたりしちゃいますと、固定客を逃してしまって更に新規顧客開拓も失敗して衰退しちゃうなんて事が多いような気がしますが、実際のところ我が道を行く路線ってのは市場(問屋さんとか代理店とか)からの要望ですとか色々な圧力でもって揺らいじゃったりするんでしょう、経営者としても舵取りが難しいのかもしれないですね。

まぁこんな話を書くのはその昔、となり町に独自でやっている個人営業のハンバーガーショップが有ったんですよ。

ハンバーガー一個が600円とそれなりに高額でしたが手作り感と言いますか、家庭料理の延長みたいな感じでして私の好みに合致したので機会があれば利用していたんですけど、その後は路線転換で安値作戦に移行してしまって商品そのものも大手チェーン店の劣化コピーみたいな感じになってしまって店を閉めてしまったようです。(もしかしたら違う場所に移転して営業しているのかもしれませんけど)

そんなわけで独自路線の我が道を行く営業戦略はそれ自体が一切市場に通用しないって場合よりも、気持ちが揺らいで大衆迎合みたいな方向に進もうとした時のほうが経営的に危険なのでは無いでしょうかね?