上司が鬼になる必要など無いのです。

どこでこの言葉を耳にしたのか忘れてしまいましたけど、鬼にならねば人は動かずなんてのが有りまして、そりゃ確かに上司は部下がサボらないで仕事するように管理指導するのが仕事ですし会社の方針によりまして、意に沿わなくても部下に厳しいミッションを命令してやらせるだとか、もっと酷い時には会社の利益のために部下を切り捨てるなんて必要も出てきてしまう事があるわけですよ。

すごく端的な例では会社全体が業績不振が絶賛進行中みたいな感じでですね、不採算部門を切り捨ててしまうだとかもっと規模が小さい場合なんかでしたら、営業部門でお荷物になっってしまっている売れない営業マンに対して首を言い渡さないと会社全体が大変な事になってしまうなんて場合も有りますよね。

更に行動レベルで落としこんでいきますと、連日の激務でヘトヘトになっている営業マン、それもその原因が技術部門のミスによるクレーム処理で忙殺されているような状態でも、必要な売上に足りない状態でしたら上司は部下に対して数字の追求をとことん行うなんてのも有りますし、見込み客が獲得できたらとか、売上が作れるまで帰らせないなんても有りますね。

実際よく聞く話などでは電話コールを行なって見込み客を開拓するような仕事でですね、必要な件数のアポイントが獲得できるまでは電話機から強制的に離さないで電話コールを継続させるなんてのも実際にあるようです。

こうやって書いてみますと上の方の経営判断に属する事柄から、ずっと営業の現場レベルまで下がったステージでも、心を鬼にして部下を追い立てる上司が存在して会社が成り立っているなんて事があるのだと思ってしまったりするわけですけど、経営判断的な場合を別にしたら別に鬼にならなくても良いんじゃないでしょうかね?

つまり言いたいのは上から強制的な業務命令によって行動する場合と、自分がその命令や指示の内容に関して納得の上でたとえ少々理不尽だったり非効率な仕事でも自分が納得している場合では、やっぱり気持ちの入り方が違うといいますか行動に対するモチベーションが全然違うんですよ。

まぁ私の場合でしたらいくら上司が怖い顔で鬼になってこっちに向かって何か言ってきても、せいぜい聞くふりをして後は適当にお茶を濁すのが普通ですし、別に鬼になろうが仏になろうが肝心なのは、その中身に対して理解が出来て納得ができるかどうかで行動に対する意欲が180度違ってきてしまいますからね。
そんなわけで上司が鬼になる必要は一切ないと思うのです。