値上げと営業トーク

某ラジオ番組で消費増税後の影響を確認するような内容をやっていましたけど、かなりびっくりした内容が有りました。

某消費者向けの食材を販売する中小企業の社長のインタビューだったんですけど、消費税増税が合っても値上げしないで従業員一同頑張ってますみたいな受け答えで、それがまるで善行のような報道内容だったんですけど、それって全然違いますよね。

まず社長がやらなくてはいけないのは、最低限でも消費増税分願わくばそれ以上の値上げを実施致しまして、売上と利益の拡大を目指さなくちゃいけないわけですよ。

これは別に私腹を肥やすとかいった目的じゃなくて増税によって従業員だってそのぶんだけ可処分所得が減って生活が厳しくなるんですから、消費増税分以上の価格アップを致しまして、利益を増やして従業員の給料を増やしてあげて社員の生活レベルを落とさないようにしなくちゃいけないわけですよ。

仮に消費増税分だけの販売価格のアップでも利益は一切増えないわけですし、そもそも消費増税は文字通りの税金の増額でしか無いんですから、その分だけお客が支払う金額が上昇したと言っても別に値上げでもなんでもないんですけどね。

さてここで話題は客先に直接訪問して見積を出して注文を貰うような普通の営業マンの話です。

ここでね消費増税分は当社が負担致しましてお客様が支払う金額は同じでなんて人が出てきそうな気がするんですよ。

まぁこれを機会にライバル他社の市場シェアを一気に奪ってやろうなんて野望があるんでしたら話は別ですけど、こんな時ほど営業マンは基本的な考え方に立ち戻りましてより高くより多くより早く利益を厚くの精神で仕事をしなくちゃいけないわけですよ。

あと、まさか居ないとは思いますけど念のため書いておきますと、販売先が法人相手の商売でしたら消費増税分云々なんてのは全く意味のない商行為と営業行為ですからね。

何故ならば購入先が法人であれば売上で受け取った消費税分から仕入れで支払った消費税分の金額を差し引いて国庫に納めるわけですから、消費税をこちらでなんてのは無意味な営業トークとしか思えないわけですよ。

もしお客がですね増税分は払えないとかその分は値引きしろとか御託を並べてきましたら、冗談じゃないです物価が上がった分だけ生活水準を落とさないようにこれを機会にさらなる値上げを断行させて頂きます・・と言いたいところですが増税分だけ購入価格が上がるのは我慢して下さい位の営業トークが出来なくてはいけないのです。