営業現場におけるピラミッドパワーについて

今回のコラムは別にオカルトな話じゃないので安心して頂きたいのですが、元ネタのピラミッドパワーについて少々説明をしておこうかと思います。

ミニチュア版のピラミッドを作りまして正確に東西南北に四隅を併せて設置すると、その中に入れておいた果物が腐らないとか、様々なパワーを発揮する現象のことで二昔前ほどに結構な話題になった記憶があります。

じゃ話は一気に営業現場に移動します。

私のような零細企業でも一応は大手商社みたいなところともお付き合いしていたりしている訳ですけど、20年前から現在に至るまで営業マンの年齢構成が多少の変動があるにしろキチンとピラミッド型に構成されている状態を維持している事に気が付きます。

例えば50歳代の営業部長がひとり居て、その下に四十代の所長や課長が4~5人いて、その配下には主任や一般営業マン(二十代から三十代の)がそれぞれ5から10名程度の総勢80名で、これを役職と年齢構成で図に表すと見事にピラミッド型になっている感じなんですね。

で、きれいな形のピラミッドが不思議なパワーを発揮して売上は右肩上がりを持続するなんて都合よく物事は運ばないんですけど、一定の活力みたいなものが生まれているような気がしないでも無いのです。

理想はね、新人として入社してきた社員が営業マンとして配属されて全員が経験を重ねて大きな戦力になっていけば大きな営業力に発展するわけですけど、実際現状を考えてみますと不向きな人ですとか他の職種の方が能力を発揮できる人なんてのが結構な割合で存在するわけですよ。

ですから例えば10名が営業現場に配属されて、使いものにならない人は数ヶ月でどっかに移動して、その後も徐々に淘汰みたいな感じで月日が経って行ってみたいな感じで別に意識しなくてもピラミッド型に出来ているみたいな感じじゃないかなって思います。

昔はと言っても漠然としちゃいますから高度成長中の日本においては、会社ってのは毎月売上を増加させて人員を拡大して、淘汰なんて無くてもピラミッド型ができていましたから、今のデフレ経済下の場合とは違うのはどうかとは思いますけどね。

けどやっぱり営業現場ってのは年配の役職者ばかりで若手営業マンが全然居ないなんてのは、扱う商材によってはやっぱりきちんとした営業的なパフォーマンスを発揮できない場合が多いと思うのですね。

もちろん業界によっては若い営業マンじゃ使いものにならないので年配者だけで構成したほうが売上が上がるなんて現場も多いんですけどね。