社内派閥に属さない人

経営トップまたは誰かの発言力や影響力が絶大で社内の末端までその影響力が行き届いている状態では派閥はできにくかったり、あっても非常に緩やかなものなんですけど、これが会社の規模が大きくなってトップが末端まで把握することが出来なくなった時から社内における派閥ってのはより顕著になってきますよね。

派閥なんてものを表向きは好まない人が大多数なんですけど、基本的には直属の上司の流れに乗っておくに越したことは無いわけですが、中には派閥には一切属さないって人もいます。

これを読んでいただいているサラリーマンの方の中にも、そんな仕事は関係のない派閥争いなんてのに余計な神経を使いたくないし、派閥争いで負けた方に属していた時の事を考えるとどっちにも属さない無所属を貫くって思う人いらっしゃると思います。

ただ注意しなくちゃいけないのは、どちらの派閥にも属さないって事は両方(または複数)の派閥の味方にはなれなくて、少なくともどの派閥陣営から見ても無所属のやつは味方じゃないですし、どちらかと言うと味方じゃないんだから敵認識になるわけで、派閥に属さないって事は派閥争いの中ではみんなが敵って事になる可能性も高いわけです。

最近思うには会社組織の中で派閥ができるってのは自然の摂理みたいなもので、存在そのものを否定することは出来ないと思うのですよ。

人ってのは個人差が有るにしろ社会性が有る生き物で、会社組織って所に属した時点でその中に同化していくんですけど、やっぱり個人によって考え方が違ったりなんて高尚なものじゃなくて、単に馬が合うとか合わないとか個人的な他人に対する好き嫌い的な部分で自然と派閥のようなものができてくるんですよね。

新入社員として入社して暫くは同期の仲間を中心として横のつながりが中心になりますけど、それが社歴が長くなってくるに従って、上司とか部下とか役職だとか横のつながりプラス縦と斜めの関係が出てきて複雑になってきて、その複雑な人間関係の会社組織の中で安住の地とでも言いましょうか、そんな煩わしい関係の会社組織の中で生きていくために派閥が生まれ存在して、なんだかんだと言ってもしっかり継承されてきたのでは無いでしょうか?

自分では派閥否定論者みたいな事を言っている本人だって、どうも周りの状況から判断したら特定の派閥の流れにしっかり組み込まれているなんて場合もとっても多いですからね。

ですから肩肘張って無理に派閥に属さない道を選ぶのは損な選択だと思うのです。