潜在意識とか思いとか現実とか

営業の仕事を長くやっていますと商談中に、ああなんだかこの人は性格がネジ曲がっていそうだし売れるには売れても納品してから絶対何らかのクレームを付けられて面倒なことになりそうだななんて感じることが有ります。

自分の売上に余裕があれば身を引いて売るのを止める事も可能なんですけど、大概は売上に追われている状態の場合が多いですし、まぁたぶん今月の売上目標を既に達成していても、やっぱり営業マンですからまずは目先の売上を取る方に行動してしまう場合が多いわけですよ。

で結果どうなるかと過去を振り返ってみますと、非常に高い確率でやっぱり面倒なことが持ち上がったり中には散々手を取られた挙句に返品になってしまった事もあります。

これは思っていることが現実になったのであって、こっちの思いが何らかの形で現実に作用して実現したもので私が何も思わないで普通にしていればそんな事態にならなかったのか、またはこれは洞察力の問題で私がどう感じていようと結局は面倒なことになるから売っちゃいけないお客だったのかと言いますと、この場合は後者の可能性が非常に高くて直感の賜物なわけですよ。

では、営業マンが月初にですね頑張ろうと思っていても心の何処かに、頑張ってもやっぱりダメだろうななんて思ってしまう状態の場合と、逆に私の実力なら大丈夫!苦労するかもしれないけど必ず売れるって心から信じている場合はどうでしょうか?

前者の場合はご想像通りやっぱり売上目標を達成する事は出来ないのでありまして、これは自信の無さが表情に出てしまってそれが商談相手にも伝わってしまうってのが原因の一つですし、冷静に自分の営業力を理解しているのかもしれませんし、もし売上目標を達成するほど売れたんでしたらもしかしたら、棚から牡丹餅みたいな売上が有ったのかもしれません。

では後者の自分の意識が前向きで自信を持っている場合ですとどうでしょうか?

この場合はやっぱり売上目標を達成できると言いたいところですが、自分がどう考えようとやっぱり営業ってのは相手があってのことですから現実は厳しいのですね。

まぁ先に行われたサッカーワールドカップ・ブラジル大会でもそうでしたけどマスコミも選手たちも自分たちの力を信じていた人が結構多かったと思いますけど、思いは必ず現実になるなんて事はなくて、やっぱり最終的には実力が結果になって現れるんですよね。

やっぱり自信ってのは実力に裏打ちされて初めて現実がその通りに実現するって事でしょうね。