コバンザメ商法のリスク
久しぶりに千葉県四街道に営業関係で足を伸ばしましたら昔良く利用した食品スーパーのフレックが影も形もなくなっていました、戻ってネットで調べたところ本八幡に有った(本八幡には昔住んでいた)フレックも無くなって、というか結構昔につるかめランドとかに運営が代わって、それからイオン傘下にはいってと運営母体が色々代わって最後には消滅したようですね。
さて流通業界の人でしたらスーパーフレックってのはコバンザメ商法として知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない存在で有りまして、コバンザメ商法の終焉なのでしょうかね。
ここで簡単にコバンザメ商法とは何かについて書いておきますと、大型店舗(イオンとかダイエーとかイトーヨーカドーとかジャスコなど)が店舗を構えて営業しているすぐ近く、それはもう露骨に斜め前とか数軒隣とかに店舗を出しまして、そこで食品スーパーを営業するわけです。
確か市原市の五井にあるフレックはイトーヨーカドーの真向かいに出店していたと記憶しています。
普通に考えたらそんな集客力や販売力の高い大型店舗の近くになって店を構えても勝算は無いように思えますけど、フレックの社長の考えでは大型店舗のすぐ近くに店を構えれば駐車場なんて用意しなくても、イオンとかイトーヨーカドーの駐車場にマイカーを停めた買い物客がこっちにも来てくれるから駐車場を用意する必要が無い分だけ運営経費が削減できるし、基本的には脇の大型店舗の集客力を頼っているので宣伝広告費など様々な経費が削減できるって事らしいですね。
でもって経費を削減できたらその分は販売する商品価格に反映させまして、少しでも寄生先である大型店舗のお客を取り込んじゃいましょうってのがコバンザメ商法の極意らしいです。
ただですね、確か五井のイトーヨーカドーは閉店したはずですし四街道のイトーヨーカドーも移転しちゃいましたし、そもそもでねコバンザメってのは単に身を守る為に大型魚に寄生してオコボレに預かっているわけで、決してね寄生している大型魚の獲物を横取りしちゃいましょうみたいな行為を致しませんから、コバンザメ商法も少し王道からソレてしまっているような気がしますし、やっぱり最大のリスクと致しまして大型店舗が閉店してしまったり移転しちゃうと宿主がいなくなって行きていけなくなるって事ですよね。
そんなわけで一時期は一部の流通業界の間でコバンザメ商法が脚光を浴びたり持ち上げるような時期がありましたけど、やっぱり他力本願的な商売ってのは長く続かないのでしょうね。