成功者の体験談は話半分いや1/10で
私も社会に出て営業マンとして働き出した当初は色々な成功者の体験談みたいな本を読んだ経験がありますし、経験を重ねて部下をマネジメントするような立場になったら、成功した経営者の成功談ですとか時としてセミナーのような場所に出かけて、自慢話じゃなかった経営成功の体験談みたいなものを聞くことも多かったんですけど、そういう類のものは程々がよろしいようでと思います。
私も多くの企業経営者の方と知り合いになっているんですけど、中にはそういったセミナー好きとでも言えば良いのでしょうか成功者の体験談みたいなものを聞くのが趣味みたいな人がいらっしゃいまして、おいおいそんな場所にばかり出かけている暇があったら、その時間を使って新規顧客開拓でもしたほうが会社にとって大いにプラスなんじゃないかと思うんですけど、本人はもしかしたら成功者の体験談を聞いて自分が実践する前に既に自分も成功した気持ちになっているのかもしれませんけど、今もせっせとその手の情報収集に余念がないわけです。
確かにね成功した人の話ってのは実体験に基づいた体験談でしかも成功しているんですから役立ったり為になる話も少なくないわけですけど、やっぱり多少の誇張は有るでしょうし、もしかしたら高い確率で失敗と成功が紙一重のところでたまたま成功しただけで、同じようなことをやって何百人も事業に失敗してしまった人がいるのかもしれないわけです。
私の働いているインターネット関連業界の話で言いますと、いま成功して世に名を成している企業も成功失敗紙一重の結果今の地位にいるなんて企業が少なく無いと思うのですよ。
つまりですね経営手法ですとか商品開発にしてもそうですけど、百選連勝で絶対に負けない方法なんてのは企業経営で存在しない手法なのでありまして、孫子の兵法で敵を知り己を知れば百戦危うからずなんてのが有りますけど企業経営の場合ですと敵を知り己を知ってかなり不利だと分かっていても否応なしに販売競争という名のタタカイに挑まなくちゃいけない場合もあるのでして、どうもうちの会社よりあっちの会社のほうが強そうだから逃げましょうってのは実際出来ないんでね。
孫子の兵法はかなり古い話ですけど最近脚光を浴びている成功した経営者の体験だって、一年すれば市場の状況も変化しますしライバル他社も力を付けてくるわけですから同じ経営手法や考え方で勝てるとは限らないわけですよ。
まぁ一人の経営者の後ろに100人の失敗した経営者が存在するのが現実ですから、変に感化されて100人の側に入らないようにしたいものですね。