ブルー・オーシャン戦略、ライバル不在の危険性

かつて松下電器はマネシタ電気と揶揄されていて、ライバル他社がヒット商品を出すやいなや、その技術力をもって短期間で類似製品を作り上げ、全国に張り巡らした販売網を使って一気にトップシェアを奪い取るという経営手法で一部では有名でした。

ところで貴方は販売戦略における「ブルーオーシャン」「レッドオーシャン」という言葉をご存知でしょうか?

これはW・チャン・キム氏とレネ・モボルニュ氏のビジネス書で述べられている営業戦略としての用語です。

ブルーオーシャン市場→ライバル不在の市場

レッドオーシャン市場→血で血を洗うようなライバル企業がひしめいている市場

中小零細企業においてはマネシタデンキみたいな技術力も販売網も有りませんし、流通網の発達によって工業製品等の市場では上位三社までは利益を出せるけど、それ以下のシェアしか確保出来なかった場合、企業として存続が難しいとも言われています。

そんな事を言われるまでもなく、これから起業する人に貴方はレッドオーシャン市場とレッドオーシャン市場のどちらで商売をしたいかを尋ねたら100%の確率でブルーオーシャンだと答えるのでは無いでしょうか?

確かにその通りだと私も思いますし、隙間産業でオンリーワン企業になって安定した売上を確保できている企業も少なく有りません。

けどですね、考え方を変えるとブルー・オーシャンな市場というのは、需要がないから誰もやっていないとか、市場が小さすぎるとか単に荒れ地で人が住めない場所である可能性も高いと思うのです。

これはよく新興フランチャイズ本部みたいなのが、未開拓のオンリーワン商材みたいな触れ込みで加盟店を集めて、結局は採算ベースに乗ることなく撤退してしまう事例が多いことを見ても言えると思います。

起業するのにレッドオーシャン市場は当たり前?

といいますか例えば今はブームが始まりかけたばかりの市場であっても、儲かるとなればあっという間に多数の企業が参入して青い海が直ぐに赤く染まってしまうのはふつうのコトですよね?

だから今から起業するなんて方は甘い考えは一切青い海に捨ててしまって、レッドオーシャン市場でも勝ち残る位の気概が必要です。

ただ気概だけで会社経営や商売がうまくいくほど世の中甘くは無いのでありまして、もう一つレッドオーシャン市場にも良い所がるという事です。

それは社会に出たらカンニングしても許されるという事です。

というか企業として生き残っていくためには積極的にライバル他社の製品を研究したり接客を参考にしたり、著作権法や商道徳に背かない限りライバルの真似をする必要があるという事です。

例えばひとつの市場に対して10社が営業しているようなまさに血で血を洗うレッドオーシャンな市場に参入しようとするじゃないですか?

じゃその先に商売している10社をつぶさに観察して、それぞれの良い所だけを全部取り入れて自分でやってみれば、ブルー・オーシャンな商売では不可能な短期間でノウ・ハウを取り入れることが可能ですよね?

逆に言うと先に書いたようにブルー・オーシャンな市場というのは真似出来るライバルもいませんし、そもそもそこに需要があるかどうかも全くの未知数なんですね。

追伸 青い鳥症候群

話は変わりますが幸せの青い鳥を探して世界中を旅して、結局見つからなくて返ってくる童話が有りましたよね。

ブルー・オーシャンな市場を探しまわっていても、ノウ・ハウは蓄積しませんし無駄に資金と貴重な時間を浪費するだけだったりする場合も多いのでは無いでしょうか?

たぶんブルーオーシャン市場を探し求めて挑戦して結局は倒産に至ってしまいましたみたいな企業が、それこそ星の数ほど有ると思うのです。