使えない社員と残業代倒産の回避策
これは一切の統計資料は無いのですけどまともに社員に時間分の残業代を支払ったら倒産してしまうなんて善良な中小零細企業は非常に多いのではないでしょうか?
まぁ社長が贅沢三昧な生活をしていて社員の残業代をちゃんと支払わないなんて場合は論外ですけどね。
基本的には社員を上手に使いこなして利益を上げるのが経営者の役目ですから、残業代倒産なんてのは100%社長の責任だと断言できるのでありますけど、経営者にとっては使えない社員の存在ってのが非常に頭の痛い問題だったりするわけですよ。
最近では営業活動に従事する営業マンにも残業代を支払う風潮も有りますけど、仕事が出来る社員ってのは人一倍の早さで仕事を片付けたり自分の責任を果たしまして定時に帰れたりするので残業が発生しない事になるのですけど、逆に仕事のできない社員は非常にコストパフォーマンスがよろしく無いわけですよ。
普通に仕事をしていればちゃんと定時に帰れる仕事量なのに要領の問題なのか、まぁ本人の能力の問題なんですけど時間内で仕事を完了することが出来なくて残業に突入なんて事になってしまうわけですよ。
もちろん発生した残業に対しては残業代の支払い義務が生じてしまうわけで、経営者と致しましては何故?仕事が遅い使えない社員に残業代を余分に支払わなくちゃいけないのか?とか残業代が加算されますと仕事のできる優良社員よりも、使えないダメ社員のほうが手取り額が多いなんて逆転現象がおきてしまったりするわけですよね。
じゃぁお前は使えないから本日を持ってクビだから明日から来なくていいよなんて簡単に退職させる事もできませんし、そもそも中小零細企業は人員配置に余裕なんて有りませんから、一人人員が欠けただけで仕事に支障が出てしまうなんてのが現実なんですよね。
その解決策としては一昔前でしたら名ばかり管理職みたいな方法がありまして、例えば入社して3年とか経過いたしましと自動的に残業代とは無縁の課長(実際は課長心得)みたいな下っ端の管理職扱いにしちゃいまして、ハイ管理職だから残業は関係ないからねみたいな方法が多かったんですけど、最近はこの手の方法も少々うるさくなって来ちゃいましたよね。
ではそこで経営者としてどうするかって話なんですけど、まず入り口作戦で試用期間の間にしっかり社員を見極めまして、使えないなと思ったら正式に入社させない。
で入社させてしまったらあとは経営者の責任ですから一人前に仕事が出来るようになりまでしっかり教育する以外に回避策は無いんですよね。
まぁ人を見極める事ができないようですと、どのみち経営者として成功は無理ですからね。