直接管理できる営業マンの部下の数

私も長いこと営業主任だとか営業所長の肩書で仕事をしてきた経験から言えるのですけど、営業の世界で部下の管理とか面倒を見るって仕事は幼稚園児を相手にするのと同じくらい色々と手間がかかるのであります。

上からの指示命令を朝礼で伝えてあとは営業会議や節目節目でチェックするくらいで事足りるならこんなに楽な仕事はないのですけど、大概の場合において自分の営業力だけでバリバリと売上数字を出してくる部下なんてのは最初から存在するわけもないですかが、根気強く指導や教育をしていかなくちゃいけませんし、なんだかんだとトラブルを起こしてみたりクレームを手がつけられない状態になってから報告してきたり、大概は計画通りの進捗しないのが営業の仕事ですから、管理職ともなりますともう日々持ち上がってくる部下からの案件に忙殺されながら、部下の教育を長期的な目線でやらなくちゃいけないわけですよ。

ですから営業内容にもよりますけど直接管理できる部下の数は最大でも10名が限度で理想は5人前後じゃないかなって思います。

例えば営業職の社員が全部で100人いたとすると一人の営業部長の下に4人の課長が居て、各課長の下に補佐役として3~4名の主任がいるみたいな布陣が一般的ですけど、これはやはり人が人を管理する限界とか一番パフォーマンスを発揮できる人員配置を考えた結果こうなるのではないかと思います。

ですから下手に組織のフラット化なんてものを行いまして極小数の管理職社員がその他大勢の部下を管理指導する体制にした途端に、組織力はともかく徐々に社員のレベルが全体に下がってしまうのは明らかなのですよ。

だってそれなりに面倒を見て手間をかけてくれる上司が不在で単なる命令を下すマシンみたいな感じになってしまうんですからね。

さて話は零細企業や中小企業から中々成長できないワンマン社長率いる企業になりますが、相当に高い能力をもったが故にワンマン経営になってしまっている社長率いる企業ってのは、とにかく任せてもらっている管理職が存在しなくて新入社員も全て社長直轄みたいな感じでやっているわけですよ。

そりゃもう社長は自他共に高い能力を持っていますからいくら部下の数が多くても自分で直接管理したほうが、話がダイレクトに伝わるし自分の能力なら100人乗っても大丈夫なんて自分の能力を過信してしまって、限界を超えた社員を一人で直接管理しようとしちゃったりするから、一定のレベルから会社が成長しないって場合も多いと思うのですよ。

とにかく人を管理できる数には個人差が有ってもけっこうその限界は低いって思っている必要があるのです。