タイムセールと煽る営業術

スーパーマーケットなんかでタイムセールなんてのは昔からよくみた風景ですし、そういえば自分もメーカーの営業マンをやっていた時には期間限定の特典付き販売促進セールなんてのをやっていた事もありましたね。

私の営業マン時代の期間限定なんちゃらみたいな類はそーゆー楽して売る方法ばかりに安易に流れてしまうと、何も無い時に売る苦労が倍増しちゃうしそれなりの金額のシステム(200万円~500万円)だったので、多少はクロージングの結論が早くなる程度で年間を通じての販売実績の押し上げには貢献しない事がわかりましたのでやらなくなったのですけど、見渡せばそんなのばっかりですよね。

そう言えばテレビショッピングなんてのはもう様式美というかお約束と言うか、ひと通りの商品説明を延々と流した後に気になるお値段が発表されるわけですけど、ここで水戸黄門の印籠宜しく今から30分以内のお電話に限り、同じセットをもう一つだとかお値段半額でご提供なんてのがセットになっているとしか思えないわけですよ。

果たして制限時間を過ぎてから電話したらどうなるのかは分かりませんけど、あの手のテレビショッピングなんてのは放送時間内にどれだけ購買心を煽ってその場でお電話させないといけないのでありまして、ダメ押しみたいな感じでの30分以内のお電話に限りみたいなのがお約束になっているのでしょうね?

まぁ膝詰めの営業現場においてもクロージング段階ではじゃあ今この場で契約書に捺印してくれればあと5%値引きしますみたいな交渉をするのは結構多くの営業マンがやっているのではないかと思います。

さてタイムセールですとか今だけですとかいわゆる煽り商法ってやつは一見するとそーゆー手法が使える営業マンってのは営業力があるように感じてしまう人もいらっしゃるかもしれませんけど実際は逆だと思うのですよね。

つまりどっちも期間や時間を区切った値引きに過ぎないわけですから営業の基本であるより高く売るとは逆方向に進むことになりますし、煽りに使える玉が無いとその手法が使えないわけですよ。

ですからサービス品を付けるとか大幅値引きできるような余裕を持っている商品じゃないとその手の煽り営業は出来ないのでありまして、それが出来ないような商品を販売するとなると売れない営業マンがいっぱい出てくるのでは無いでしょうかね?

まぁお客を素早く買う気にさせる口調なんてのは結構参考になる部分も有りますけどね。