試験販売と先行販売の違い

先ほど目にしましたがセブン-イレブン・ジャパンがドーナッツの先行販売を開始したとのことで、やっぱりおにぎりや弁当だけでは飽きたらず、様々なファーストフード業界の顧客を奪い取るつまり、既に確立している他業種の市場を取り込んでしまおうといった貪欲な商売意欲が感じられますね。

さてコンビニエンスストアにかぎらず先行販売とか試験販売ってのが有りますけど、どちらの場合も一部の店舗だけでの販売という形には違いないのですけど、その意味は若干違っているようですので今回のコラムではそんな事を考えてみたいと思います。

先ず今回のセブンイレブンのドーナッツの場合は先行販売なので有りまして、基本的にはこれから順次全国販売を拡大させていくわけですが、その前に販売オペレーションの問題点を実践でチェックしてみるだとか、セブンイレブンの場合は独自のポイントカードであるナナコってのが有りますからリピート率なんてのも調査の対象になるのでは無いでしょうか?

まぁ一気に全国同時販売開始なんて致しますといざ実際に店舗で売りだしてみたら、店員のアルバイトが対応できないだとか思わぬクレームが全国から寄せられるなんて事にならないように、先行販売してみてその辺りをチェックしたり場合によっては全国展開する前に改善したりするのでしょうね?

もう一つの試験販売の方は基本的には先行販売と同じような取り組みでは有りますけど、もし売れ行きが芳しくなかったりお客の評判が低かった場合には、やっぱやーめたって可能性を考えているかどうかの違いですね。

さて、零細企業経営者の私と致しましてはこのようなニュースを目に致しますと、やっぱり全国的に大規模展開している企業はこのようにリスク管理と言いますか、様々なリスクを低減できる仕組みを使っているんだなって感じますね。

まぁ私の会社の場合ですと、マーケティングも何もあったもんじゃなくて思いついた妄想を元に頭の中に広がっている巨大な市場に向かっていきなり全力疾走しちゃうような繰り返しなので有りまして、走りだしてからふと不安になって周りを見回してみると確かにライバル不在の独占状態ではあるけど、延々と人も植物さえもない荒れ地を一人で全力疾走しちゃっているみたいな場合だって有りますからね。

そんなわけで先行販売とか試験販売を上手に活用している企業ってのは、スピード経営と手堅い経営手法の両方を兼ね備えるような形で経営しているのかもしれないですね。