星の数ほどの失敗の先に・・

私の会社は設立して5年ほどになりますが、数多くの失敗とほんの僅かのささやかな成功によって、現在に至っている。
失敗しただけのノウハウや、一応、失敗時の凌ぎ方が身に付いてはいる。

過去の失敗の事例を挙げると、計画の甘さから来る資金繰りの悪化危機 とか、人の問題とか、代金回収の遅延などの会社運営にかかわる事も有りますし、最も多いのが新しい事業や新しい収益源を作るために立ち上げたウェブサイト の関係ですね。

今は無きウェブサイトを書き出してみると

○eぷれ  企業の懸賞プレゼント企画のお手伝い 1年ほど稼動 雑誌あちゃら でも紹介頂いた。
手間とウィルスと収益の問題で閉鎖 撤退

○宅配クラブ  商店やスーパーマーケット向けにウェブサイトを立ち上げ、一般の買い物客はWeb上で注文、それを宅配してもらう企画 1 年近く稼動
加盟する商店が数店舗しか確保できず、買い物客の注文も少なく閉鎖、撤退

○中古車在庫検索システム  中古車店のホームページ上で稼動する在庫検索システム
開発して売り出したが、注文が来なくて 撤退

○eサイトリサーチ  企業の懸賞企画から集まったメールに対するマーケティングまでのコンサルティング事業 1年ほど稼動
受注は有ったが、システムへの投資が充分に出来なかった為、手間がかかりすぎ採算に合わなかったため撤退

その他、狭い地域に焦点をあててオプトインメールをやってみたり、ここに書いたのは有る一定期間稼動までたどり着いて、失敗したものだけ で、さらにこの数倍の失敗した企画や立ち上げまで至らなくて、日の目を見なかった企画はそれこそ山のようにあります。

一応、市場を見て仮説を立てて、行動に移していくわけですが、企画の成功率、もしくは、生存率はだいたい1割位じゃないでしょうか? 成功 率が高いと見るか低いと見るかは人によって違うと思いますが、毎年10個の企画を立てて、毎年1つは商品・サービスとして残って収益に貢献してくれる。
失敗の一つ一つに悩んだり腹を立てているよりも、失敗したら又 新たなチャレンジを始めていく、これが零細企業の楽しさだと思っているのであります。

大企業の場合ではかなりの出世をして社内の力がないと、思いついた事業を直ぐに始める事は絶対出来ませんし、失敗すると今後の出世 に響く事を考えてしまって臆病になってしまいがちですが、零細企業の場合は深く考えないで新たな試みを直ぐに実行に移す事が可能なのでありまして、唯一と いっていほどの零細企業経営の楽しさなので有ります。