天候不順と景気の関係
先の消費増税の影響が日本経済を停滞させる方向に作用してそれが実際の経済統計にもハッキリと出始めているようですが、何故かマスコミから出てくる声は天候不順による影響しか聞こえないんですよね。
しかも天候不順が具体的にどのような影響を与えたかについての言及は一切なしなのでありまして、少しこの天候不順と景気の関係について考えてみたいと思います。
さて景気の状況とは物が売れるか売れないか、つまり日本国内全体の最終消費支出の合計が名目GDPの大多数ですから、天候不順によって何の支出が落ちたかを考えなくてはいけませんね。
まず解りやすいのが観光産業全般でしょうね。
晴れた空青い海なら多くの人が家から出かけて中には観光地に足を運ぶ人が増えますし、逆に大雨の降る日なら家に閉じ籠もってテレビの前で無駄な時間を過ごす人も増えますから、観光産業が吸い上げるお金は減少するでしょうね。
まぁ人が出かけたら交通機関も利用するしガソリンの消費も増えるし外食産業の売上も伸びてくるのは当然の話しで、この辺りが局地的に天候の影響を受けて景気が後退すると言えるでしょうね。
ただですねこんな観光産業全体の売上が例え50%落ちたとしても日本全体の景気に与える影響なんてものは数字に現れないほど小さなもので、誤差の範囲とも言える程度しか無いと思うのですよ。
他に天候の影響を受ける産業は何か無いかなと考えて見ましたけど、清涼飲料水とか麦酒とかアイスクリームとかいったものが有りますけど、・・なんて感じでこじつけも含めて色々と考えれば確かに出てくるんですけど、・・けど消費増税の影響のほうがとてもとても大きいと思うのですよ。
けど一部の再増税を切望する勢力にとって真実の実態を公表したら、再増税への道が遠くなってしまうので天候不順を理由に持ってきたのだと思いますけど、マスコミがそれに同調しちゃダメですよね。
少なくとも消費増税と天候不順による景気の影響を併記してそれぞれについてちゃんと根拠を示さないと、報道に対する信頼はぜんぜん発生しないんですよね。
まぁこんな偏った真実を隠しちゃうような報道ばかりしているからマスコミの凋落は加速するばかりで回復する兆ししか見せていないわけですけど、それでも未だにマスコミのいうことを鵜呑みにしちゃっている人が過半数を占めている現状が日本の発展の足かせになているような気がするんですよね。
しっかしネットの世界では大手マスコミはぜんぜん影響力を発揮できませんね、だって発信する情報がアレですものね。