自転車操業の方法と資金繰り

あの会社の経営状態は自転車操業ですと聞きますと明日にも倒産しちゃいそうに聞こえますけど、相当数の会社は創業間もない経営が安定していない時とか一時的な売上落ち込みが発生した時とか上手に自転車操業で持ちこたえましたって経験も有るのではないでしょうか?

更に言いますと社長の経営者としての数ある必要とされる能力の一つに資金繰りってのが有りますけど、波が出てしまう売上や経営状態に合わせて時には自転車操業で経営危機を乗り切るって手腕や能力も必要じゃないかと思うのですよ。

ちょっと具体的に書きますとこんな感じの資金の回し方ってのは普通ですよね。

販売するための商品を仕入れますが、この時の納入業者に支払う代金の支払い条件は月末締めの翌月現金払いです。

仕入れた商品は概ね一週間以内に販売して販売の条件は現金払いのみです。

このような仕入れと販売の形態は普通の小売店で一般的な取引条件でこれでしたら手持ちの資金が100万円しか無くても一億円分の商品を仕入れまして1.2億円の売上を計上することは可能ですよね。

これはごく一般的な基本的な自転車操業の方法ですから量販店なんてのは過半数が自転車操業状態だと認定できるわけですよね。

さて他にも色々と自転車操業の方法があります。

例えばプリペイド方式のカードですとか前売り券や回数券クーポンの類です。

プリペイドカードの場合で考えてみますと先ずお客は一万円分とか先払いを致しまして、あとからプリペイドカードに貯金された金額分の買い物をするわけですから、店には先に現金が入ってきて実際に商品が出て行くのは後になりますから資金繰りとしては非常に楽な展開になるわけです。

そういえばNOVAとかいった英会話教室を展開する大手チェーンですとか、どっかのエステティシャンサロンなんかでも、30回分の回数券を先に何十万円とかで販売致しまして、後になって販売した会社が倒産してしまったので先払いしてしまったお客は丸損になってしまったなんて事がありましたけど、この手の回数券ですとかクーポンを販売の主体にしているところなんてのは自転車操業状態である場合が少なくないのですけど、これって本当は普通に一般的な話なんですよね。

まぁ自転車操業に否定的な考えの人も多いのではないかと思いますけど、大部分の商売におきまして手持ちの資金よりも大きな売上を計上しないと会社を運営していけるだけの利益は確保できないわけですよ。

零細企業でも月に必要な運転資金が200万円として粗利率が20%だとすると仕入れの資金だけで1000万円必要になりますが、それを自転車操業を排除しての会社運営は無理な場合が多いのですよ。

ですから会社運営にとって自転車操業ってのも経営手法の一つであると考えるべきなのです。