ワンマン社長は良い社長

一般的にワンマン社長と言いますと否定的と言いますか、あまり良くないイメージで語られる場合が多いと思いますが、会社の規模として300人以下の中小企業や零細企業の場合においては、ワンマン社長でないと企業は存続できない場合が少なくないのでは無いでしょうか?

これについては色々な意見があると思いますが、ひとつはっきりしているのがワンマン社長が経営する会社は責任の所在がはっきりしているという事です。

みんなで決めて責任の所在がはっきりしないとか言う事が無いという事です。

成長著しい企業の経営者の事を思い浮かべてみて下さい。

最近マスコミで有名な企業ですとか短期間に上場した企業ですとか、みんなが知っている会社の社長が経営する企業は全部が全部、ワンマン社長のイメージと実際もそうなのではないかと思いませんか?

また今は超大企業になって事業部制みたいになりましたけど、世界に名前が知られるまでの松下電器産業(現パナソニック)とか本田宗一郎さんが興した本田技研工業株式会社などは、あとで聞く話から推測する限り会社規模が小さいうちはワンマン社長だったことに間違いはないですよね?

そうなんです、会社が小さいうちは誰かが決断して舵を切って責任の所在をはっきりさせておかないと社員も動きにくいですし、船頭多くして船山に登る事態になる事は目に見えているのです。

巷にはよくカリスマ的なワンマン社長が引退して、後を引き継いだ経営陣が合議制とかトロイカ体制とか、一人に権限が集中しないようにしてしまう場合がありますが、多くの場合において会社の成長が止まってしまったりしますよね?

時には知恵を出し合って良いアイデアが出る場合も有るのですけど、やはりそれでも最終的に決断して責任を取る人は一人だけであって、絶対的な権力で会社を運営していく必要が有ると思うのです。

三人寄れば文殊の知恵の本当の意味

一般的には知恵を出し合って考えれば良い知恵が出る例えとされていますが、本当は違うという話があります。

それは3人もいれば一人くらい頭の良い奴が居て知恵を出せるという事なのだそうで、一人しか居ない知恵者が他の意見に足を引っ張られてしまうと、変な方向に行ってしまう可能性がありますしね。

そんなわけですから中小企業の経営者さんとしては、ワンマン社長と言われていたら正しい道を進んでいるという事だと認識したほうが良いと思うのです。

ワンマン社長を止めた段階から会社が衰退に向かう可能性のほうが高いのですから褒め言葉と考えて行動したほうが良い結果を生むことになる可能性が高いと思いますよ。

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