コンビニ経営は安全・確実な独立方法【ドミナント戦略】

コンビニ・オーナーにだけはなってはいけないみたいな、コンビニ経営に否定的な意見をネットで見ることが多く、その殆どが現役コンビニ・オーナーや元コンビニ・オーナーからの声であります。

零細企業の経営者の私としては、そんなコンビニ経営否定論に違和感を抱くことが少なくないので、今回のコラムではその事について書いてみたいと思います。

コンビニオーナーになったら365日休み無しで働かされる

えっ?

別にコンビニ経営を始めたばかりじゃなくても、自分で会社を立ち上げたり、お店を開業した経営者の大部分が独立して少なくとも3年間は休み無しで、睡眠時間は最低限の労働に勤しむことが普通なのですから、別にコンビニ経営で独立したオーナーだけが特別過酷な労働を行っているとは私には思えないのです。

サラリーマンから独立開業して週休二日の労働環境で働いていた方が、独立したら経営者になるのですからちょっと甘い考えの人がいらっしゃるのではないかと感じてしまいます。

ドミナント戦略で近隣に出店される

売上が良いと直ぐ近くに同じ系列のコンビニを出店されて売上を奪われてしまう。

コンビニ本部はドミナント戦略を進めていて特定の地区に集中して出店する事によって、地域の知名度を向上させて物流の効率化を図るという事をやっているので、近隣に出店されてしまったコンビニは売上が低迷してしまうというものですが、確かにドミナント戦略はもともと弱者の戦略であって、全国に展開しているようなナショナルチェーンに対応するには、狭い地区で集中的に出店して対抗する戦略ですが、まぁ全国津津浦浦コンビニが乱立しているのですから、一定の利益が見込める場所に出店するのは当たり前と言えるでしょう。

それにですね、コンビニ本部がドミナント戦略によって本部が潤っていないと広告宣伝も商品開発も難しくなるわけで、本部は本部で売上を伸ばすべく出店以外の事も行っている事に目を向けるべきでしょうね。

コンビニ経営は安全・確実な独立方法の理由

正確な統計は無いのですけど一般的に新しく会社を立ち上げたりしての独立開業して、5年後にもまだ会社が存続している俗に言う企業の生存率は3%から5%程度しかないのが現状です。

それと比較すると新規開店したコンビニエンスストアが5年後に95%閉店しているという事は絶対になくて、少なく見積もっても半数以上のコンビニが営業しているのですから、世間一般の企業の生存率に比べたら最低でも10倍以上の成功(倒産しない)が見込めるわけです。

冷たい書き方をしてしまいますと、ではコンビニのフランチャイズに加入しないで、自分で商売を始めたとしたらどうだったの?を考えてみると分かるのではないかと思うのです。

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